概要
原題:THE PERFECT IN-LAWS
製作:2023年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:アシュリー・ジョーンズ
出演:ブリアナ・コーエン/ティム・シェルバーン/カイリー・デルレ/マイケル・ウッズ/レイチェル・オハラ
大富豪のウィットフィールド家に一族が集められた。当主が自らの会社を売却し、身内には遺産を残さないというのだ。反発する家族たち。そして案の定、その夜のうちに当主は階段から転げ落ちて死んでしまう。だがその翌朝、弁護士が発表した遺言状の内容は後妻のマリーナを激しく暴走させるものだった…
予告編
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(なんでこんなサムネイルなんだ?)
感想
今月から配信開始の新作マダム・サスペンス。安定と豪邸のリールワン印。
U-NEXT399P。
監督は「二度誘拐」の人なのであまり期待はしていませんでしたが、これはけっこう楽しめました。と言ってもサスペンスとして出来が良いわけでは全然なく、いかれたマダムたちの狂宴という意味で。
街で有名な資産家一族が父の遺産を巡って醜い争いを繰り広げる…というのはミステリ・サスペンスでは古典的な王道プロットですが、北米マダサスではむしろ珍しいタイプで期待が高まります。
主役はおそらく長男の嫁。しかし出番は大して多くもなく、事件の発生や解決にあんまり関与はしておらず傍観者みたいなもの。ただ本作の中では唯一の善人であるというだけ。
一族の人間はどいつもこいつも悪人だらけで非常にダーティなムーブをこれでもかと見せてくれる。小悪党マニアには実にたまらないものがあります。特に当主の後妻のなりふり構わぬ強欲ピエロっぷりと、それだけでは終わらない強かさはいいキャラでした。
当主が階段から転げ落ちて亡くなるわけですが、会社を売り払うからお前らに遺産は渡さない!と宣言した夜のことであり、その方法が何であれ誰がどう見ても殺人を疑うべき状況です。
しかし例によってマダサス無能警察はそんなこと全く疑わないので遺体を引き取って出番終了。一族は葬儀を手早く済ませ、翌朝にはカラフルで豪勢な朝食をにこやかに楽しみます。嫌なオヤジだったとはいえ異様に切り替えが早くて笑ってしまう。遺産争い以外にも事後処理が山のようにありそうなもんですが。
それはそうと、いつにも増して途方もない超大豪邸で驚いてしまいます。もはや家というよりお城に近い規模感。リールワンはどうやってあんな撮影場所を借りてくるのか不思議です。あんな煌びやかで広大なお風呂は初めて見たし、庭にはプールどころか川とか橋まである。
いかにして遺産を奪うかについてはマダサスではわりと見られる「遺書の書き換え」なんですが、そんなことが簡単にできれば苦労はないよなといつも思います。あれだけの資産家ならなおさらねえ。
しかし往生際の悪い人たちがあーだこーだと暗躍し、終盤になると非常にしょうもない経緯で次々と死んでいく。推理も謎もへったくれもなく、ただの成り行きでしかないのがまた笑いを誘う。なんだかパズルゲームの連鎖反応みたいでしたからね。小悪党ぷよが3つ揃ったので消えちゃったみたいな。普通のサスペンスファンはさぞかし唖然とすることでしょうが、マダサスマニア的にはとても楽しい作品でした。
「パーフェクト・ブラッドライン この家族、何かがおかしい」(Amazon Prime Video)
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