「ダリ!!!!!!」 感想 ハトー射撃許すまじ

 概要

原題:Daaaaaalí!

製作:2025年フランス

配信:ATELIER DE PRODUCTION-FRANCE 3 CINÉMA

監督:カンタン・デュピュー

出演:アナイス・ドゥムースティエ/ジル・ルルーシュ/ロマン・デュリス/ピオ・マルマイ


奇想天外な発想と唯一無二の世界観で映画界に疾風を巻き起こすフランスの鬼才、カンタン・デュピュー監督が、画家サルバドール・ダリを5人の俳優に代わる代わる演じさせ、ダリのシュルレアリスムを体現した迷宮的異作。若きフランス人ジャーナリストのジュディットは、ドキュメンタリー映画の企画のためにシュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリと何度も面会を重ねるが、撮影は一向に始まらない。一方、ダリはある司教から聞いた話がきっかけで夢と現実が曖昧になっていく。その後も根気強く取材を申し込むジュディットだったが、彼女もまたダリの奇妙な夢の世界に迷い込んでいくのだった…。

(Amazonより)


予告編

感想




カンタン・デュピュー監督によるサルバドール・ダリを題材とした芸術お笑い映画。


私はダリについて全然知らないんですが、知らないなりにそこそこ楽しめました。聞くところによればダリはフランスの岡本太郎みたいな存在だったとか? 確かに作中で描かれる奇矯な振る舞いはそんな印象ではある。偉大な芸術家とはそういうものなのか。でもダリは子供の絵が大嫌いだそうなので、根っこの部分では全然違う人のような気もします。奇矯なだけでなくかなり傍若無人だし。まあこの映画がダリの本質をしっかり描いているのかというと、別にそんなでもないとは思うけど。



ダリの絵を知っていないと分からないであろうネタが多く、私ごときが感想書いていいレベルの作品ではないかもしれません。が、夢落ち連打にThe End大量入れ子の構造は不条理を通り越して投げやり感と紙一重。お話にあまりにもとりとめがなく、監督のセンスだけでテキトーに撮ったんじゃないかと疑ってしまう内容。一応、薬剤師だかバリスタだか分からんある女性がダリの映画を撮るためにしつこくダリと交渉する…みたいなのがストーリーの軸っぽい。でも司祭の悪夢が軸のような気がするし、何かもうよく分からん。



印象に残ったのはダリが映画の撮影交渉を断る時の言い訳「犬の死体が降って来る音がうるさくて聴こえない」というくだりで、本当に犬の死体がモリモリ降って来るところ。ドッグネードの後みたいな。そういう絵でもあるのかな。カンタン・デュピューはどんな映画でも観たことがない変なシーンをよく見せてくれるけど、これはその中でも相当強い方でした。



しかし、犬はまだしも射出したハトを狙い撃って遊ぶハトー射撃のシーンはブラックすぎていただけない。ただ、ダリもカンタン・デュビューも「これをやったら鳥好きさんが不快に感じるかも?」なんて常識的な気遣いをするわけがないので、仕方ないですね。




「ダリ!!!!!!」(Amazon Prime Video)


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