概要
原題:NAZI ZOMBIES
製作:2025年イギリス・アメリカ
配信:マイシアターD.D.
監督:ダニエル・イェーツ
出演:タッシュ・チャント/ジュリア・クエイル/アンバー・オリビア/グレース・ギャラガー
第二次大戦の戦没者墓地で、願いを叶える怪しい儀式を行っていた女子グループ。願いはなんとなく叶ったものの、なぜか凶悪なナチ・ゾンビたちが復活してしまう。それに気づかないまま彼女らは近所に住むコニーの家へと遊びに行き、さらなる欲望を叶えようとするが…
予告編
感想
観終わってみれば実にいい邦題だなと思いましたが、どうせなら
「ナチ・ゾンビ vs 地獄の魔女たち」
の方がより的確ではないかと思われるitn distribution印のポンコツ謎映画。しかしこれは面白い。笑いすぎて危うくソファーから転げ落ちるところでした。
ただし品質は高くないです。全体を通して会話も動作も演出もいちいち無駄に間延びしていて非常にダルい。その辺に生えてる花を「天空の蘭だわ!」とか言ってむしり取り、変な儀式をしてしまうアレな人たちが主人公。そんな変な儀式をやったせいで、血糊を流しても問題ない洗面所とか風呂場にナチゾンビが現れては何となく人に喰らい付く。と言ってもお腹とかに顔を擦り付けてるだけでゴア描写は皆無。中盤までは大した面白みもなく、脱落する人も出てくるかと思われます。
しかし中盤から真の主役・コニーが儀式に加わると一気に楽しくなってきます。次の儀式に必要なアイテムは「タマネギ、ミミズ、サビ、そして”毛皮の涙”」だそう。最初の3つはともかく「毛皮の涙」は何のことだか分からないからその辺のネズミを捕まえて泣かせてみようぜ!ってことに。このご時世に堂々と動物虐待宣言とは相当気合が入ってます。さすが地獄の魔女だけあるね。しかしネズミをいじめたところで一体何mlの涙が採取できるというのか。それを映像でどうやって表現するのか。
コニーがこれらを「手分けして2分で集めて!」と指示した時はさすがに無理だろと思いましたが、実際タマネギとミミズだけで20分くらいかかるっていう。タマネギなんて冷蔵庫を漁るだけなのに、関係ない食品をじっくり手にとっては投げ捨てる謎ムーブで時間稼ぎ。別にタマネギが冷蔵庫の奥に埋もれていたわけでもないし、そもそもタマネギを冷蔵庫に入れる必要なくない?
ミミズは庭を素手で延々掘り返してるだけ。サビの方は「パパがサビた釘をビンに集めてるから」ってそんなもの何に使おうとしているのか。パパも常識人ヅラしておいて実は怪しい儀式に使うつもりで集めていたのか。それとも黒豆でも煮ようとしていたのか?
それだけでも充分面白いのに、「毛皮の涙」の正体が判明するところと、実際にそれを絞り出して器に入れる絵面の破壊力がやばすぎた。ここの瞬間最大風速だけなら今年ベスト級と言っても過言ではない。確かに伏線は充分すぎるほど張ってありました。しかしあの要素をそんな風に使ってくるとは…あまりにも華麗なるどんでん返し。今まで見たitn映画の中では一番面白かったです。続編作ってほしいな。
「ナチ・ゾンビ ~地獄の魔女たち~」(Amazon Prime Video)
コメント