「襲撃者の夜 食人族 The Final」 感想 都会人踊り食い地獄

概要

原題:Offspring

製作:2009年アメリカ

発売:アース・スター エンターテイメント

監督:アンドリュー・ヴァン・デン・ホーテン

出演:ジェシカ・バトラー/スティーヴン・グレイ/エイミー・ハーグリーヴズ/スペンサー・リスト/トミー・ネルソン/ジャック・ケッチャム


アメリカ東海岸のリゾート地で、残忍な殺人事件が発生。数人が殺され、女性と赤ん坊がさらわれてしまう。地元警察は数年前に事件を起こした食人族が再び現れたとみて捜索を開始するが…


予告編

感想



ジャック・ケッチャムの同名小説を本人の脚本で映画化した作品。ついでに検視官役でカメオ出演。

どうでもいいけど正式な邦題がよく分かりません。「襲撃者の夜」だけでいいのか?「食人族 The Final」だなんて安っぽい副題を含めるべきなのか?



それはさておき、内容の方はそこそこです。現代アメリカの東海岸に食人族がこっそり生活していた!何も知らない都会人を喰いまくる!!こんな無茶な話がつまらないわけがないでしょう。とはいえテンションは低めで淡々としており、映画的には地味と言えば地味。



本作の原作には「オフシーズン」という前作があるわけで、私としてはそっちの方が圧倒的に好きなんですよね。どっちにしても都会族と食人族が激しく殺し合うだけの極めて殺伐とした非道な内容なんですが、描写があまりに過激で「ここまでエグい小説があったとは!?」と度肝を抜かれた覚えがあります。



多分そのせいでしょうが「オフシーズン」の方は未だ映画化はされていない様子。本作の方はオフシーズンほどエグくなかった?ので映画化できたと思われます。読んだのが昔すぎて覚えてませんけども。



とはいえスプラッター映画としては充分すぎるほど頑張っています。食人族なので肉は喰らうわ心臓は抉るわ頭を割ってミソをすするわとやりたい放題。そのうえ食人族側にも都会族側にもいたいけな赤子や子供たちが混じっており、彼らも決して安全圏には置かれていない。そこだけ見るとテリファーよりもハードなくらいで、スプラッター映画の限界ギリギリを攻めているのは間違いない。いや、今の基準だともう無理かな。ボヤけた映像に古臭い劇伴もかえって無情な雰囲気を醸し出していて悪くなかったです。




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