概要
原題:Hunting Grounds
製作:2025年カナダ
発売:アメイジングDC
監督:デレック・バーンズ
出演:エミリー・アラタロ/ティム・ロゾン/ジョン・マクラーレン/ミルトン・バーンズ
犯罪組織リーダーの妻だったクロエは、子供をモーテルに預けて逃亡していた。何とか森の中へ身を隠すも、追手に捕まりかけてしまう。たまたまその場に居合わせたハンターのジェイクに助けてもらい、協力して組織に立ち向かうことになるが…
予告編
感想
犯罪組織から逃げていたクロエを助けてくれたのはグリーンベレー出身の最強兵士ジェイクだった!
というアクション映画。
ホラーに片足突っ込んでる感もあり。
真面目な感想を先に書いておくと、少人数でほぼ森の中だけが舞台の低予算映画ながらエグイ見せ場や意外な展開が存分に盛り込まれており、なかなか面白いです。熊スプレーを駆使した戦闘などユニークで良かった。陰惨なアクションスリラーに抵抗がなければかなり楽しめる部類の作品ではないかと思います。
あと、何気にほんのり「ザ・テスト 護身術」を思わせる展開があり、個人的には結構ツボでした。護身術大好きなんでね…
それはいいとして、例によって配給会社の方が結構いかれております。
まず、本編中ではジェイクやクロエがグリーンベレーだとは言及されていません。
というか元海兵隊員だと紹介されてました。
なぜグリーンベレーを前面に打ち出したのか…同時期に「ザ・グリンベレー」があったから?でもわざわざ便乗するほどの作品じゃなさそうだしなあ。
ただ海外では「前半では元海兵隊員なのに後半では元グリーンベレーになってる」とツッコんでる人もいるんですよね。私は吹替で観ていたので、原語だとそういうセリフがあったのかもしれません。どっちにしても変ですが。
それより公式HPに載ってるあらすじの方が問題です。
極悪非道な犯罪組織に狙われ、愛する娘たちまで標的にされるクロエ。生存するための唯一の方法は、ジェイクと手を組み、敵の巣窟へと立ち向かうことだった。グリーンベレーVS国際人身売買組織、全面戦争勃発。やがてそれは、国家間を巻き込む一大決戦へと突入する―。
(アメイジングDC HPより)
このデタラメにもほどがあるあらすじにはビックリです。
一体誰がこんなものを創作しているのか?
>愛する娘たちまで標的にされるクロエ
まずここですが、マフィアのリーダーはクロエの元夫で自分の子供たちを取り戻したいのであって、別に人身売買したくて追ってきているわけではないんですよね。そもそも人身売買組織だとも言ってなかったような気が…。
>グリーンベレーVS国際人身売買組織、全面戦争勃発。
やがてそれは、国家間を巻き込む一大決戦へと突入する―。
グリーンベレーでもないし、国際人身売買組織かどうかも怪しいし、国家とか何も関係ないのにこんなあらすじ書いて売るとは!?森で数人が争ってるだけなのにいくらなんでも盛り過ぎでは!? 正気とは思えん。とはいえ、正気ではB級映画配給事業などやってられないものかもしれませんね。
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