概要
製作:2024年日本
配給:東映
監督:西浦正記
出演:どっかのアイドルグループ
高校時代に陸上部だった6人組は、カネ目当てに「逃走中」に参加する。だが、途中から謎のゲームマスターが参戦し、ただのバラエティゲームではなく命を懸けたデスゲームになってしまう。
予告編
感想
twitter(X)で「真のクソゴミ映画」「寿司を出さない『ゲームマスター』」などと話題になっていたので、うっかり観てしまいました。
元ネタのバラエティ番組すら見たことないんだけど、雰囲気的にたぶん「リアル鬼ごっこ」みたいなものかな?と思って。
まあそんな感じのクソ映画マニアからすると、正直別にそこまで酷くはなかったと思います。あまり映画を観てる感じがしなくてバラエティ番組っぽさの方が強かったし、邦画特有のお涙頂戴演出には辟易したけど、苦痛というほどでもない。これ観る直前にとんでもないもの観てたせいもあるかな。とはいえ、面白いところも何もなかったですが。
ただこれ、完全に子供向け(メインターゲットが小学生?)だったんですね。そんなことすら知らなかったよ。そのうえ主役級の皆さんはアイドルのようで、そのグループを知らない人からすると
「Not For Me」
感が物凄かったです。
子供向けであると同時にアイドルファン狙い。
自分に何の関係もなさすぎた…
なんせ全体的に途方もなく健全で、茶番にもほどがあるんですよね。口裂け鬼に捕まったからといって噛まれるでもなくただ「消滅」するだけなので血の一滴も出ないし、何だかんだ最後にみんな復活するのが見え見えすぎる。あれで消滅した人は本当にそれっきりならまだ良かったけど、絶対にそんなわけないし。
何だかよくわからんけど最終勝者には
ゲームをリセットしてみんなを救うか!?
私利私欲を優先して100億円をゲットするか!?
のどちらかを選ぶ権利が与えられるんですが、
さすがにそこで100億円を選ぶほどの気概を見せてくれる映画でもないのは分かり切ってますのでね。
しかし元々はみんなカネ目当てで参戦してるんだろうし、少しくらいは100億円と迷ってもいいんじゃないかとは思う。「こいつなら100億円を優先してしまうかも!?」というサスペンスが一切ないので、100億円という金額に何の意味もない。
というか、やっぱり消滅した人を元に戻す選択肢が余計すぎるんですよ。なんでそんなもんが用意されてるのか。寿司を出さないゲームマスターことマツケンパルパティーン(こいつが何だったのか全くわからん)が「本当に100億円いらないのか!?」とか白々しく驚いてましたが、普通のデスゲームだったらそんな救済措置なんてないですからね。問答無用で100億円出せばいいんです。本当は100億円出したくないからあんな選択肢を用意したと考えられます。そもそもこんなデスゲームを開催して100億円も支払うメリットがどこにあるのか、世界のリセットという超常現象は一体何なのか、その辺の設定を先に教えて欲しいところなんですけどね。
「逃走中 THE MOVIE:TOKYO MISSION」(Amazon Prime Video)
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