「ゾンビ・オブ・ザ・デッド2」 感想 だけどゾンビもつらいのよ

概要

原題:BIOHAZARDOUS

製作:2002年アメリカ

発売:JVD

監督:マイケル・J・ヘイン

出演:スプラグ・ゲレイデン/アル・トンプソン/トーマス・A・キャレル/ウィル・ダンハン


ニュージャージー州にあるジェンテック社では、何やら怪しい遺伝子研究が行われていた。それを問題視した神父が仲間を引き連れ夜中に潜入、しかしそこにはゾンビの群れが徘徊していた。一方、街の不良たちもノリでジェンテック社に侵入。しかしそこにはゾンビの群れが徘徊していた。果たして彼らは生きて帰ることができるのか。


予告編

感想



「バイオハザード」が流行っていた時期に便乗して作られた激安C級ゾンビ映画。



…を、適当に「ゾンビ・オブ・ザ・デッド」シリーズの2作目に仕立て上げたモノ。



前作は高校生が製作したってことでZ級を超えたZ級クオリティでしたが、本作は一応いい大人たちが作っていると見え、だいぶマトモなゾンビ映画に仕上がっております。本編の吹き替えも全然ふざけてなく、本編のどこをとっても必要以上に常識的なノリ。雰囲気もそれなりにシリアスな方。あくまでそれなりに。



とはいえクオリティはかろうじてC級クラスの貧乏臭さ。つまり常識外の腐れゾンビホームビデオが、普通にイマイチな腐れゾンビ映画に格上げされただけと言えます。



常識的になったと言っても内容は相当粗く、設定・描写・登場人物の思考・行動、全てにおいてツッコミどころにまみれているため、かえって何も言う気が起きません。いちいち挙げていたらキリがなさすぎて収拾がつかない。



以上の理由により、本編の具体的な内容については特に何も触れないことにします。



というか本作の存在価値はただ一点、


エンドロール(吹き替え版)


のみ

です。



なんかショボいけど思ってたより全然ちゃんとした(当社比)ゾンビ映画を見せられたなあ…?



と微妙な余韻に浸っていたクソ映画マニアの脳天&腹筋を、脱力を極めた狂気の吹き替え版限定オリジナルまぬけソングが直撃する!



その名も「ゾンビ音頭」。



ゾゾンがゾンビ!

ゾゾンがゾンビ!

ゾンビ臭いぞ皆の衆~ゾンビ!

オヤジ臭いぞ加齢臭~ゾンビ!

ゾゾンがゾンビ!

ゾゾンがゾンビ!

ゾンビが出てくりゃ人を喰う~ゾンビ!

ゾンビが油揚げをさらう~ゾンビ!

それは~トンビ~だ~ね~

ここから先はアドリブよ~

全然歌詞は決まってない~




なんてのが3分ぐらいある。

芸人でもないはずの(?)いい大人のビジネスマンたちが、こんな恐ろしくしょうもない歌を熱唱して世間様に有償でバラまいていただなんて、信じられない時代があったものです。この作品がリリースされた当時(2006年)は余暇が少なすぎてあんまりレンタル屋に行けてなかったからなあ…。



油断していたところにこんな途方もないもん聴かされたら本編の内容なんて完全にどっかへすっ飛んで行っちゃいましたよ。前作の吹き替えもとんでもなくイカレてるな~と感心しましたが、瞬間最大風速ではこちらの方が上か。



ほとんどの人はこれ聴いて怒るか呆れるかしたんでしょうけど、私は全然ウェルカムなので普通に笑い転げていただけですね。これはいつでも観られる状態にしておきたいので、速攻でDVDを購入してしまいました(1800円)。





「ゾンビ・オブ・ザ・デッド2」(Amazon)




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