「ジュラシック・シャークZ」 感想 海です

概要

原題:Jurassic Shark 2: Aquapocalypse

製作:2021年アメリカ

発売:コンマビジョン

監督:マーク・ポロニア

出演:ジェフ・カーケンドール/ジェームズ・カロルス/ジェイミー・モーガン/ティム・ハッチ/キャサリン・スー・ヤング


キャットアイランド沖合では巨大リグ施設による石油資源採掘の特殊作業が急ピッチで進んでいた。

周辺の海は一見静かに見えてはいたものの、時折サメの姿が目撃されていた。

無謀な採掘により海底の氷床を突き破り、太古の巨大ザメを深い眠りから覚まさせてしまっていたのだ。

やがて巨大ザメは人間を襲い始め、遂にはリグ施設までも破壊してしまう。

リグ施設で働く作業員は間一髪逃げてキャットアイランドに辿り着くのだがー。

(↑コンマビジョンHPより)


予告編

感想



ブレット・ケリーの伝説的Z級お散歩サメ映画

「ジュラシック・シャーク」

マーク・ポロニアのプールダイブ系サメ映画

「ジュラシック・シャーク−3.0」

ミッシングリンクを埋める謎の2作目がついに登場。



もちろんDVD(ナノシャークとの抱き合わせ)を速攻で予約して手に入れました。















なぜ2作目が後回しにされたかというと、コンマ基準で見てもあまりにひどすぎてローカライズをためらっていたとかいないとか。サメデターAVJをソフト化しておいて今さら何を言っているんだと思いましたが、もしかすると巧妙な販促活動だったのかもしれません。






2メーカーってどこだろ…

竹書房かAMGかTWAかな?



実際観てみると、確かにZを極めたポロニアワールドの中でも特に手抜きが目立つ内容ではあります。



いつもの湖(通称ポロニアの泉)を「海です」と言い張りながら本物の海の資料映像みたいなのシーンと行ったりきたりし、超巨大なサメと言いながら水深20センチの浅瀬に堂々と出没する。毎度のことっていうか、もう手癖だけで撮ってる感。



何よりおニューのカメラを手に入れたヒゲメガネが嬉々としてビーチにいる水着女性たちを撮影しまくるシーンがやたらと長い。しかもどうやらヒゲメガネ自身はビーチではなくポロニアの泉にいる。完全に無駄なシーンなのに、あふれ出る違和感を隠そうともしないポロニアの姿勢には敬意を表したい。実は遠隔で念写でもしているのかもしれないけど。



主役は毎度おなじみジェフ・カーケンドールとヒゲのおじさん(ジェームス・カロルス)のコンビですが、彼らが主役と判明するのは後半になってから。それまでは採掘リグでお仕事ごっこをしているとしか思えない尺稼ぎに勤しんでいるだけなので分からないのです。この構成の妙はさすがポロニアの手腕と唸らざるを得ない。



というのは冗談として、巨大サメに追われているにも関わらずどこまでもゆるく能天気に島を散策するカーケンドールたちの掛け合いは微笑ましくて楽しい。クソ映画を撮ってやろうとか、傑作を撮ってやろうとか、そういう意気込みや気負いは一切感じられず、そこにあるのはただの自然体。人間、こんな風に生きられたらいいな…って思いますよほんと。




あとついでに、imdbを眺めていたら面白いレビューがいくつかあったので

紹介します。




「これは小学5年生のプロジェクトだったと思います。

そして、その子はDを取ったと確信しています」



「私が笑ったのは、彼らが水泳/海のシーンでビデオゲーム「アーク」のメガロドンを使用したことです」



「正気を保ちたいなら、この映画を決して見ないでください。

一生後悔するでしょう。

マーク・ポロニアはこの忌まわしい行為をしたとして逮捕されるべきです」




「ジュラシック・シャークZ」(Amazon Prime Video) 


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