概要
原題:Sequence Break
製作:2017年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:グラハム・スキッパー
出演:チェイス・ウィリアムソン/ファビアン・テリース/ライル・カノウス/オードリー・ヴァシレフスキ/ジョニー・ディナン
個人の業務用ゲーム販売店で働いていたオズは、ある日店主から経営不振で閉店することを告げられる。ショックを受けてバーで酒を飲んでいたオズだったが、そこで出会った女性テスと意気投合し付き合うことに。気分よく店に戻ったオズは袋に入れられていた謎の基盤を見つける。それを筐体に設置して遊んでみたオズは次第に謎のゲームに取り込まれていく。
予告編
感想
今月から配信開始のクローネンバーグオマージュ的ホラーゲーミング映画。
いつも通り299円レンタル。
「アーケードゲームがここまで廃れるとは、読みが甘かった…」
と雇い主に閉店を告げられ、コミュ障気味のゲームオタクである主人公オズはショックを隠せない。その夜、店に置かれていた謎のゲームで遊んでみると、現実が徐々に崩壊しゲームの中へ取り込まれていく…
現実が侵食されてからは話の内容が抽象的で正直よく分からず、イメージ先行のニッチな作品だったかなという印象です。しかしその分特殊効果にはかなり力が入っており、視覚的にはかなり見応えがあります。謎のレトロ風シューティングゲームを筐体に設置して遊んでいるうちにレバーとボタンがなぜか餅になってモチモチベタベタし始め、それがどんどんエスカレートしてグチョグチョのエロエロになっていきケーブルが触手のように怪しく蠢いて絡みついてくる様はインパクト抜群。ここはクローネンバーグを連想せずにはいられません。
そのゲームの意図や正体は分からないものの(都市伝説ゲーの「ポリビアス」ネタっぽい感じでもあるが)、ゲーマーのアーケードゲームへの愛が表現されていると解釈してもいいのかなと思いました。閉店が告げられてショックを受けた日の夜にそんなことが起きてるわけですしね。私も昔はゲーセンに足繁く通っていた人種なので、アーケードゲームが急速に廃れていった時代はかなりの喪失感を覚えていました。
その頃好きだったアーケードゲームは大体SwitchとかPSに移植されてきてるし、家庭用は家庭用でどんどん進化してそれはそれで楽しめるからいいんだけど、昔の薄暗いゲーセンで騒音にまみれながらひとつのゲームに真剣に対峙するあの熱情は何物にも代え難いものだったなと今でも思います。
「ゲームオーバー 侵食される現実」(Amazon Prime Video)
コメント
何か他の映画でも見た事あるんですよね。
The Angry Video Game Nerdでも取り上げられてた気がするし
向こうではメジャーな都市伝説のようです。