「ザ・バッド・シェパード~生存の代償~」 感想 それにしても金がほしい

概要

原題:The Bad Shepherd

製作:2024年アメリカ

配信:U-NEXT

監督:ジオ・サンティーニ

出演:ジオ・サンティーニ/クリストス・カラボジアス/スコッティ・トバル


狩猟旅行中の友人4人組が、ひと気のない山道で女性をはねてしまう。その女性は拳銃と大金の入ったバッグを持っていた。4人組のひとりジョンは女性の遺体を隠してカネを山分けしようと仲間たちに持ち掛け、強引に同意させる。だが、早々にパトカーがやってきて…


予告編

感想



U-NEXTのおすすめ欄に出てきたアメリカのサスペンス・スリラー。

地味すぎるせいか誰も話題にしてないようなんで観てみました。



目撃者のいない山道で知らない女をはねたら大金を持っていた。

それを我が物とするために証拠隠滅を図ろうとしたら、どんどんドツボに嵌っていく…



まあよくあると言えばよくある話です。山分けすると1人25万ドルのためにそこまでのリスクを冒せるのか微妙なラインですが、やる気満々なのはジョンというゲス野郎ひとりだけで他の3人はやりたくないけど何となく押し切られている感じ。彼らの背景はあまり語られませんが、ギャングとかではなくただ貧乏なだけの一般人の模様。



金はともかく人をひき殺したとなると大ごとなので隠滅工作に走るのもまだ理解可能な所業ですが、そのすぐ後にパトカーでやってきた警官まで「ゴチャゴチャうるせー!」と速攻で射殺してしまう。このドライブ感あふれるスピーディな展開には驚きました。25万ドルでそこまでやっちゃうほど金に困っている人たちなのか。呑気に狩猟旅行などしている場合ではないのではないか。それとも純粋に食うに困って鹿を狩りに来たのか。そのわりには新しくて立派なピックアップトラックに乗ってたけど。



証拠隠滅のために女性と警官を山に埋めるのはいいんですが、元々泊まりに来た山小屋のすぐそばに埋めてるのは一体何のつもりなんでしょうか。そんなところ全く疑いもされないと確信しているのか。あとパトカーはどうするのか。分からん。



その後、ちょっとマイケル・ペーニャ似の超然とした男がやってきて「あの金は俺のだから返してよ」と言ってくるんですが、丸腰でノコノコやって来るわ4人組のことをなぜか知ってるわで超自然的な存在に見えます。クライムサスペンスかと思って観てるところにこれは興ざめ。いや、実はそいつが人間に擬態した人喰いモンスターだったとかなら歓迎すべき事案なんですが、別にそんなんでもないし。中盤以降はどうでもいい内輪揉めが延々と続き、ダルダルでどうでもよくなってしまいました。







「グッド・シェパード」(Amazon Prime Video)

↑本作とは特に何の関係もありません。




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