「ホワイトシャーク 湖の水面の下に」 感想 人間の業、釣り大会

概要

原題:Shark Warning!

製作:2024年アメリカ

発売:アルバトロス

監督:ジミー・ガッド

出演:アンドリュー・カーターズ/アンジェラ・コール/レベッカ・リッツ/キャニオン・プリンス/デヴィッド・チョカチ


アリゾナ州ハバス湖ほとりの小さな町で、年に一度の釣り大会が開かれようとしていた。20年前、ハバス湖で弟をサメに喰われた過去を持つアランは久々に街へ戻って来ていたが、ふたたび湖にサメが現れたと聞いて釣り大会の中止を進言し、サメとの戦いを決意する。


予告編

感想



アルバトロス&アサイラムの新作サメ映画。

自社シリーズのタイトルに大人気サメ映画をパクった副題を添えた一品です。でもどうせなら「ハバス湖の水面の下に」としてほしかったかな。ちなみにハバス湖はアリゾナに実在する湖です。



内容は「令和の今臆面もなくこんなものを!?」と驚いてしまうほど古典的。田舎町の湖で年に一度の釣り大会が開催されようって時にサメが現れ、主人公アランたちが大会中止を進言するが「この大会がなければ町は財政破綻するのよ!」と聞く耳持たない町長がサメ退治を画策しつつ釣り大会を強行するという昔懐かしい様式美。そのうえサメのCGもゼロ年代のそれと何ら遜色ないクオリティとなっております。



アランは幼少時におじさんと湖に遊びに来て弟をサメに喰われたトラウマ持ちで、未だに幼い自分らから目を離したおじさんを酷く恨んで責め続けています。湖の浅瀬にサメが出るなんて普通は想定できないんだからおじさんにそれほどの非があるとは思えませんが、サメ映画業界では湖にサメが出るなんてごく普通のことなのでやはり恨まれても仕方がないのかもしれません。



そんな暗い過去を背負ったおじさんは終始シリアスな渋い顔をしているのですが、仇敵のサメと出くわしてモリを撃ち込んだ時だけ異様にテンションが高くて面白いです。


「イェェェェーース!!ハァ~~~~!アイガッチュー!アイガッチュー!!!」


いくらなんでも喜びすぎではないか。しかも仕留められてないし。

この映画のサメハンターはみんな小さいボートに乗ってモリを手で投げてるんですけど、さすがにそんなのでホホジロザメを仕留められる気はしないですね。



ストーリーは古典的とはいえ、意外と変な見どころはあるんですよね。町長の弟が凄腕サメハンターなんですが、


「姉貴(町長)が出ればサメは倒せるが、その前に俺がやる」


などと抜かして出撃します。なんと町長はただの痩せたおばさんではなく町一番のサメハンターでもあるらしい? どう見てもそんな風には思えませんが、弟がサメのストリキニーネアタック(これがなかなかの珍場面)でやられてからは本当に自ら単独で出撃。


「釣り大会が始まる朝9時までにはサメを片付けてやるぜ!」


とばかりにエサをバラまきます。

この町長はただの痩せたおばさんではないのか!?

サメと痩せたおばさんの熱戦が拝めるのか!?



…とちょっと期待したんですが、別にそんなこともありませんでした。




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