「格安物件 少女の叫び」 感想 格安映画 マニアの叫び

概要

原題:Poignant

製作:2016年カナダ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ジャスプリート・カウル

出演:ローラ・ミッチェル/スティーブ・バラン/エリック・シュウェイグ


エイミーは脳の医療施設を開業するため、中古物件を内見。優良なうえに格安だったその物件を一目で気に入るが、エイミーと一緒に内見した仲間たち全員がその日以来悪夢にうなされるようになってしまう。悪夢に登場する少女が何らかのカギを握ると考えたエイミーは物件とその少女について調査するが…


予告編

感想



アマプラ配信のカナダ製心霊ホラー。


邦題からすると、格安な賃貸物件に入居した少女が想定外のトラブルに見舞われて叫んでしまう…みたいな話だったら面白いのになと思いましたが、全然そんなことはありませんでした。普通に少女の霊が入居者に何かを訴える系のやつ。いや、内見だけで入居してなかったか。ちなみに本作もあまりひねりのない超低予算インディーズなのでかなりキツかったです。しかし予告編が118万回も再生されてるのはどうしてですかね。



ということで私は本作を再生中はほとんど寝ていたので、あまり関係のない話をします。数々の賃貸物件を渡り歩いてきた私に言わせていただくと、相場と比較して格安な賃貸にはまずロクな物件がありません。管理会社が無茶苦茶横暴だったり、または下の部屋に超体育会系のオヤジが住んでいて朝っぱらから飛び上がるほどデカい声で子供を怒鳴りつけるのが日常茶飯事だったり、あるいは隣のアパートに生活保護ヤクザが住んでいてガスホースを切られたり、車のタイヤに穴を空けられたりする羽目になるのです。ちなみに私が今現在住んでいるのは周辺にヒグマやマムシが出没するという超デンジャラスな物件です(ここは格安でもないけど)



そんなカミナリオヤジやら腐れヤクザやら猛獣ヒグマなどに比べれば、オカルト現象の方が遥かにマシでしょう。少女の霊などカワイイものです。



本作で起きる心霊現象は大体悪夢なので、何かしらの怪現象が起こったと思ったら叫びながらベッドで目覚めるというパターンが何度も何度も繰り返されます。本作に限らずあまり好きな手法ではないうえ、とにかく同じことをやりすぎ。ただ、その悪夢自体は「フードの男に抱きつかれて遥か上空に連れて行かれる」など、ビジュアル的に笑ってしまうようなものが混じっていて面白いです。超低予算インディーズ映画でもこういう枝葉に見所を仕込んでくれると好印象。



とはいえ本筋は別にどうってことない間延びした話でしかなく、前述の悪夢シーン以外だと妙に強烈な金的蹴りやビンタなどの女性から男性への暴力くらいしか印象に残る場面はありませんでした。



「格安物件 少女の叫び」(Amazon Prime Video)


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