「ゴーストライン 死者の叫び」 感想 霊が電話をかけてくる

概要

原題:GhostLine

製作:2015年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ディーン・ホイットニー

出演:レイチェル・アリグ/ザック・ゴールド/バート・カルヴァー


親戚から受け継いだ田舎の家へ引っ越してきたタイラーとチェルシー。彼らは携帯の電波も届かない田舎暮らしに不安を感じながらも職探しをしていた。だが、ある晩から固定電話に「エリックを出せ」と迫る女からの着信が執拗に入るようになる。エリックとは一体何者なのか。タイラーたちはあまりのしつこさに警察を頼ることにするが、その女は生きた人間ではなく…


予告編

感想



アマプラで今のところ有料配信している心霊ホラー映画。


「霊が電話をかけてくる!」っていうアイデアは別に珍しくも何ともないうえ、それほど大した心霊現象を起こすわけでもなく、冷蔵庫でネズミを冷やしておいてくれるくらい。霊が現れる恐怖シーンも生ぬるくて小学校1年生なら怖がるかもなという程度。あとはよくあるインディーズホラーと同じで、ダラーンと実のない会話で尺を埋めているだけ。

いつものこととはいえ299円払ってこれはキツイ。



でも、前半はそんなに悪くはないんですよね。助走している体勢を見るとそれなりにいいジャンプを見せてくれそうだなーと淡い期待をしてたら、いつまで経ってもジャンプどころかロクに加速すらせずそのままコケちゃったみたいな感じです。ただ、そのコケ方(悪霊エレンの成仏シーン)だけは思わず笑みがこぼれるような純朴なマヌケさに満ち満ちていて、そこだけは珍作マニア的には面白かったんですがね。あのトンチキなセンスを惜しみなく序盤中盤にもちりばめてくれればそんなに退屈せずに済んだことでしょう。



一応内容にも触れておくと、田舎に越してきた若いカップルが心霊からの電話に悩まされるというものですが、初めは人間の仕業だと思っていたのが度重なる心霊現象によってオカルト的なやつだという認識になっていくわけです。で、そのことを刑事たちに話したら一蹴されるのかと思いきや、超常現象について非常に肯定的は反応を示してくれるんですよね。刑事が呼んでくれた霊媒師がことごとく役に立たないのはともかく、心霊にもきちんと親身になって対応してくれる刑事たちというのはそれなりに新鮮でした。まあうっすい内容なんでこれくらいしか拾い上げるところがないんですが。



「ゴーストライン 死者の叫び」(Amazon Prime Video)


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