「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」 感想 爆発は芸術

概要

原題:FAST X

製作:2023年アメリカ

配給:東宝東和

監督:ルイ・レテリエ

出演:ヴィン・ディーゼル/ミシェル・ロドリゲス/タイリース・ギブソン/クリス・リュダクリス・ブリッジス/ジョーダナ・ブリュースター/ナタリー・エマニュエル/サン・カン/マイケル・ルーカー/シャーリーズ・セロン/スコット・イーストウッド/カーディ・B/ジョン・シナ/ジェイソン・ステイサム/ジェイソン・モモア


平和に暮らしていたドミニクファミリー。

だが、10年前にリオで倒した麻薬王の息子が復讐に乗り出してくる。


予告編

感想






大暴走→大爆発→大喧嘩

→大暴走→大爆発→大喧嘩

→大暴走→大爆発→大喧嘩

→大暴走→大爆発→次回へ続く



な…なんだ!?

この超絶バカ映画は!?



まあアイスブレイクもジェットブレイクもそんな感じではありましたが、本作はさらに激しいインフレが進行。なんと製作費は驚愕の3億4千万ドルですってよ。今のレートだと480億円くらいですか。エスコンフィールドがもうひとつ作れてしまいそうな途方もない額です。



普段から低予算映画ばかり観ているのでこの2年に1度のワイスピ祭りでは毎回目もくらむような画面のリッチさに圧倒されてしまいます。ストーリー的にはもうポール・ウォーカー亡き後の作品群は限りなくどうでもよくなってますが、それでもこの大破壊の悦楽は何物にも代え難く、それに身を任せているだけで144分もの長丁場が一瞬で過ぎ去るほど面白いです。しかし劇場で観ないと何の意味もないですねこれは。はっきり言ってレンタルで観るくらいなら観ない方がマシです。



序盤のローマでの爆弾ゴロゴロ破壊的カーチェイス&エクスプロージョンは特に凄まじく、おいおいこれは一体何百人の無関係な民間人が巻き添えで吹っ飛んでるんだよと心配になります。が、後に死者数はゼロであったとわざわざ明言してくれてビックリ。いくらなんでも開き直りすぎではないか。一体どうすりゃあんな大災害で誰も死なずに済むんだ。ワイスピ世界は物理法則がおかしいだけでなく一般市民の耐久力も現実とは著しく異なるようです。



…と思ってたら、後で見たメイキングでは実際に巨大な鉄球を転がして実際にエキストラが乗っているバスを真っ二つに破壊して撮影していたとのこと。アレCGじゃないんすか。全く持って正気の沙汰ではありませんが、実際に死者が出ていないのなら作中で死者がいなくてもしょうがない。



昔から観ている長寿シリーズとはいえ、そんな頻繁に過去作を見返しているわけではないのでジョン・シナ演じる筋肉おじさんが底抜けに陽気な雰囲気で仲間に加わった時は結構戸惑いました。敵だったような気がするけどそこまで仲良くなってたっけか。元々身内だからいいのか。終盤で復活してきたあの人(ハゲマッチョじゃない方)も久々すぎて最初は誰なんだか全く分かりませんでした。というかあれがアリなら筋肉おじさんも絶対死んでませんよね。もはや緊張感もくそもありません。それすらもどうでもいい領域まで突っ走っているのも確かですが。



このとっ散らかりぶりではいくら最終章と言ってもあと一作で収拾が付くとは到底考えられませんので、3つでも4つでも飽きられるまで作りまくっちゃえばいいんじゃないかなと思いました。



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