「ワーニング 地球最期の日」 感想 アレクサは神

概要

原題:Warning

製作:2021年アメリカ・カナダ・ポーランド

発売:アメイジングD.C.

監督:アガタ・アレクサンダー

出演:アナベル・ウォーリス/アリス・イヴ/トーマス・ジェーン/アレックス・ペティファー/パトリック・シュワルツェネッガー


急速急速に科学が発展した近未来。太陽フレアの影響で電子機器に障害が発生。アンドロイドが暴走し、放電現象により雷が鳴り響いている。その頃、地球にほど近い宇宙空間で、事故に遭い一人漂流していた宇宙飛行士のデビッドは、巨大隕石が地球に落ちるところを目にする。地上では街に警報が鳴り響き、逃げ惑う人々。「地球消滅」というXデーが避けられないとしたら、人類はいったい何を残せるのだろうか――。

(↑アメイジングDC HPより)


予告編

感想





アメリカ・カナダ・ポーランド合作のディザスター・パニック。


…と思ったんだけど…

特にこれといってディザスター感はなく、パニックが起きるシーンもほとんどない。人工知能やアンドロイド技術が発展した近未来世界で、地球がもうすぐ滅亡するとしたら人々はどんな行動をとるのだろうか…みたいな、安くて地味なSFヒューマンドラマ作品といった趣きでした。



日本の配給会社が悪いのかもしれませんが、ジャケと邦題で派手なディザスターパニックを期待させておいてこれは超絶肩透かしと言わざるを得ない。「アルマゲドン・サーガ」とか「ディープ・インパクト2022」に近いガッカリ感があります。



また、そのドラマパートも群像劇仕立てとなっており、細切れに色んな人の話が進行していくタイプ。その大半があまり興味を持てない話ばかりでどうにも集中しにくい。そんな中、唯一少しだけ面白かったのは、「ゴッド」と呼ばれる生意気な人工知能入りのスマートスピーカーに振り回されてブチ切れる女性の話でした。



スマートスピーカーってどうなんですかねえ。アレクサは不採算事業だからって縮小されるらしいですけど。私は昨日スマホをGoogle Pixel 6aに買い替えまして、その時にもらったクーポンを使えばGoogle Nest Miniとかいうスマートスピーカーがかなり安く買えるんですよね。しかし、何の役に立つのかいまいち分からなくて買う気になれないというのが正直なところです。



最近はしゃべる家電も増えてきていて、職場にはまるで人間のように話す空気清浄機もあるんですが、いちいち「頑張ります~」とか「ありがとうございました~」とか言うもんだから、なんかうっかりするとペット感覚になって壊れた時に予想外の悲しみに襲われそうな予感があったりします。私は人類に尽くす健気なロボットに弱いんですよね。



本作でも投げ捨てられるアレクサゴッドやアンドロイドにそんな悲哀が漂っていたような気がしないでもないんですが、いかんせんまるで面白くなさ過ぎてほとんどよそ見していたのでどうしようもありません。新作料金払ってるしちゃんと見ないとな~と思い直して何度も巻き戻したんだけど、何度見ようとしてもどうしても意識が路頭に迷ってしまうので諦めました。


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