「サバイブ 一本勝負」 感想 迫真のクーガー襲撃

概要

原題:Survive

製作:2015年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:トム・サイドマン

出演:ジョナサン・キャンプ/ステファニー・グレコ/イングリッド・ハウバート


リアリティ番組「サバイブ 一本勝負」のパイロット版の撮影がモハーヴェ砂漠で開始された。それは6人の挑戦者が、与えられた4つの謎解きを元にゴールを目指すというもので、賞金は最大で10万ドル。だが、開始早々カメラマンが謎の死を遂げてしまう。衛星電話が使えず救助も呼べなくなった挑戦者たちは、とにかくゴールを目指そうとするが…


予告編

感想




リアリティ番組の撮影中にトラブルが起き、本当に命を懸けたサバイバルを強いられるというパニック・スリラー。



何が「一本勝負」なのかよく分かりませんが、挑戦者は6人。全員仲良くゴールすると賞金はたったの1ドルどまりだが、5人なら10ドル、4人なら100ドル…という具合に増えていき、1人なら最大の10万ドルを貰える企画だそうです。これなら最低1万ドルは獲得したいところですね。わざわざこんな面倒くさい企画に参加しといて、たったの1~1000ドル程度では割に合わなさすぎるでしょう。そうなると、他の4人は蹴落とさなければなりません。



しかし、1つ目の謎解きの最中に同行するスタッフのカメラマンが謎の死を遂げ、助けも呼べなくなった挑戦者たちはリアルなサバイブを強いられることになってしまう。みんなで協力して砂漠からの脱出を試みようとする中、まだゲームは生きているんだと主張し他人を出し抜こうとするガメツイ奴も現れる混沌とした状況に。



本作の美点は、砂漠に棲む様々な危険生物が容赦なく牙を剥いてくるアニマルパニック的な要素が含まれているところです。タランチュラ、サソリ、ガラガラヘビ、クーガー等、明らかにCGではないホンモノの危険生物が次々と襲い掛かってきます。低予算のPOV映像のため、特にクーガー襲撃シーンはえらくリアリティがあり、撮影中本当にハプニングで寄って来ちゃったのではないかとさえ思える迫真の映像です。まあ枯れ木にマタタビでもつけておいたのかもしれませんが。



本筋のサバイブ要素は「走ってサボテンにぶつかったら痛そうだな…」という以外には特にこれといって面白味を感じませんでしたが、アニマルパニック好きにとってはそこそこ楽しめる作品でした。



「サバイブ 一本勝負」(Amazon Prime Video)


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