「ドント・オープン」 感想 明けの明星を求めて

概要

原題:Don`t  Let Them In

製作:2020年イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:マイク・ダンキン

出演:ミッチェル・ルーサー/エイダン・オニール/スコット・スーター


ケースワーカーのジェナとカールは、更生した元殺人犯の家を訪ねる。荒れ果てた廃ホテルに住んでいたその男デヴィッドは、生活のことよりも周囲を極度に恐れていた。彼の様子のおかしさにジェナたちは警察を呼ぶが、日が暮れるとどこからともなく現れた仮面の男たちに警官は殺され、残った3人は廃ホテルに閉じ込められてしまう。


予告編

感想



イギリスの超低予算ホラー映画。

製作費はわずか35000ポンドだそうです。

アマプラで本日から有料配信開始ですが、7日以内に無料化する予定とのこと。

無料になってから見るべきだったかな…

いつも思うけど最初の7日間だけ有料ってのはどういう意図があるんでしょうかね。わざわざ課金してまでこんな謎映画を「早く観たい!」って人がそうそういるとは思えないんですが。



内容は、元殺人犯の家を訪れたケースワーカーたちが仮面の不審者集団に襲われるというもの。

その仮面が「パージ」とか「ストレンジャーズ」とかによく似ているので、それらと同じようなノリで普通の人間が快楽殺人のために襲ってくるホームインベージョン・スリラー系なんだろうなあ…と思わせての変化球。まあ変化球と言ってもションベンカーブくらいのものですが、それなりに意外性はあったし何より有名作の安易なパクリでなくて良かったです。



TWA提供のイギリス謎映画としてはそんなに悪くなく、映像が素人スマホレベルだとか、異常に理解しにくいとか、あるいは会話がつまらなすぎて眠くなるということもないマトモさがありがたい。献身的なケースワーカーのジェナと、仕事嫌いですぐ酒を飲みたがりイヤミなブリティッシュジョークを飛ばす英国紳士カールとのやり取りは間を埋めるに充分です。演技も真面目にちゃんとしてるし廃ホテルの不気味な雰囲気もしっかり出ている。itn系やMidnight Releasing系の謎映画に比べれば遥かにクオリティが高く、面白いと言えます。製作費35000ドルの作品としては実に立派なものです。



とはいえ前半は大して何も起こらない時間が長くてやや退屈ですが、いざ事が起こり始めてからは首チョンパやら何やらで血糊の量も少なくないし、敵勢力の素顔や黒幕の人物像などそれなりのツイストも用意してあるのでそれなりには楽しめました。あくまでそれなりにではありますが、アマプラで謎映画に慣れ親しんでいる人であれば見てみてもさほど損はしないのではないかと考えられます。



ドント・オープン(Amazon prime video)


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