「サイコ・オンライン」 感想 民泊はやめとけ

概要

原題:The Psycho She Met Online

製作:2017年カナダ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:カーティス・クロフォード

出演:アレクシス・メイトランド/ジェニファー・モート/ロバート・ウェルチ/エディー・ギヨーム/アリソン・ブルックス/ビクター・コーンフット


救急隊員のカレンは、夫が負傷退職したのをきっかけに民泊の副業を始める。その最初の客はミランダと名乗る女性で、初めは優良な客だと思われた。だが、ミランダはカレンに異様な執着心を持っており、本当の家族になりたいという歪んだ願望を実現しようとしていた。


予告編

感想



毎度おなじみReelOneの手抜きサイコストーカー(テレビ)映画。

ReelOneの中では平均的なクオリティで可もなく不可もなしですが、殺人シーンを一応ちゃんと描いている分だけましな方かもしれません。まあやられるのはいてもいなくても関係ないようなじいさん1人でしたが。サスペンス・スリラー的にはあまりに雑すぎるので、そんな細かいことより女同士の醜い感情のもつれを楽しむべき作品なのかなと思います。



「民泊サービスを始めた女性に降りかかるおぞましい災難!」



このように一見「安易な民泊は危ないよ!」っていう教訓メッセージを込めた作品のように思えます。ラストでも民泊サービス業を継続しますか?みたいなアプリの問いかけに対し、「もう民泊はこりごりよ」てな表情でカレンがNOを選択するシーンがありますしね。



しかし、本作のサイコストーカー・ミランダがカレンに執着するのは個人的に深い因縁があったからであり、別にカレンが民泊業をやろうがやるまいが構わずストーキングしていたと考えられます。まあたまたま民泊サービスを始めたからこそすぐに発見されてしまったのでしょうが。民泊自体が危ないという風には受け取れないし、ミランダさえ片付けば別に民泊は続けてもいいんじゃないかな。この辺はインスタ関係ないのにインスタを悪者にしようとしていた「インスタキラー」と同じようなニオイを感じます。



それはそれとして、ReelOneの女性向けテレビ映画では主人公の自宅は職業に関係なくやたら豪邸であることが多いのですが、その中で言えば本作のカレン邸はかなり庶民的な大きさです。あそこで部屋の2つや3つ貸し出したところでいくらになるのか。作中では月収7500ドルにもなると皮算用していましたが、民泊ごときで本当にそんなにボロ儲けできるのか?



仮に部屋3つが月30日フルで埋まったとすると、1泊83ドルで約7500になりますね。

うーん、そこまで非現実的でもない…か…?

しかし作中の描写を見る限り、宿泊客とはご飯を一緒に食べたり晩酌を共にしたり遊びに行ったりとそれなりに濃い付き合いをしなければならないようです。風呂トイレキッチンがひとつしかないっぽいし民泊というか下宿のような形態に見える。あのやり方で救急隊員なんてハードな仕事と、さらに入院した夫の世話とも掛け持ちするのはストレスたまりそうですね。そう考えるとやはり「民泊はやめとけ」という結論になってもおかしくはないのかもしれません。



サイコ・オンライン(Amazon prime video)

コメント