「ヘビー・デューティー」 感想 ペース配分がおかしい

概要

原題:HEAVY DUTY

製作:2012年イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:リース・ヘイワード

出演:ジャイルズ・オルダーソン/ルーシー・ラヴェイ/ジェイ・サイモン/ダン・ケイド/セバスチャン・ストリート


イラク戦争に従軍した経験を持ち、PTSDに苦しむポールは妻のサラと共に森へキャンプにやってくる。だが、そこでマフィアが裏切り者を処刑している現場を目撃。追われる羽目になってしまう。ポールは軍人スキルを活かし、マフィアを一人ずつ仕留めていこうとするが。


予告編

感想



Z級…というほどひどくはないけど、カネをとれるほどの内容でもない謎映画。私はまた330円をドブに捨てて鑑賞しましたが、これもなかなかつらかった。


ストーリー、シチュエーション共に極めてありきたりです。似たような謎映画を挙げると「オフィサー・デッドエンド」などがありますが、あっちの方が色々やらかしまくっててまだ面白味がありました。本作は小ぢんまりとくそまじめにまとまっているばかりでネタが足りない。



本作最大の疑問点はその異様にゆったりしたペース配分です。尺は全部で79分しかないのですが、アブナーという裏社会の男が組織を裏切ってカネを持ち逃げするプロローグになんと14分もかけてくれます。どうせ撃ち殺されるだけの男になぜそんなに時間を割くのか。タイトルバックが出るまで14分。それからやっとポール夫妻がキャンプに出掛けて改めてオープニングクレジットに入り、なぜかもう一度タイトルが出てやっとオープニング終了。なんで2回も見せるのか。よっぽどこの「HEAVY DUTY」という題が気に入っていると見えます。ここまで22分。



その後もポールたちがテントを張る作業をやけに長々映してくれたりとどうでもいい描写ばかり画面に映し出されます。79分もやることねーよ、って気持ちはわからんでもないけど、少しは見せられる側の気持ちも考えてほしい。



あとは森の中で奥さんを守りつつマフィアを各個撃破していくポールの勇姿を眺めるアクション映画となるわけですが、別にこれと言って盛り上がるようなアクションは存在せず淡々とマフィアが死んでいくだけです。手の甲を踏まれただけでこの世の終わりのような悲鳴を上げるやつとか、せっかくポールの背後をとったのになぜか銃もナイフも使わず普通に殴り掛かって返り討ちにされるやつとか、クソザコしかいないのでどうしようもありません。



ポールがイラク戦争の記憶に苦しむ回想などで水増ししていてかなりだるいし、出演者も演技力もくそもないような素人ばかりではあります。が、映像的にはそんなに過度に安っぽくないし、ちゃんとハリウッド映画みたいなスリルを煽る劇伴が流れてくれたりするので、ここ最近の謎映画の中では比較的ましな方だったかなとは思いました。

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