「惑星エリプス 不時着」 感想 見よ、俺の愛犬を

概要

原題:Ellipse

製作:2019年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ジョー・ブランド

出演:グラント・マーティン/ジャック・ウィリアムズ/ミシェル・メドフ


重力が不安定な楕円星”惑星エリプス”謎の惑星からの脱出劇を描く極限サバイバルSFサスペンス!相棒の愛犬と宇宙探索中の一人の青年が、船内で恋人を失ったことを知り、操縦ミスからとある惑星に不時着してしまう。楕円形をしたこの惑星は、ワームホールから飛び出た過程で楕円形になったとされ、自転軸がなく、重力も不安定、気候や重力、時間の概念は意味を持たず、老化しないとも言われていた。荒涼とした大地、予測不能な重力の中での孤独で極限的なサバイバルを描くSFサスペンス!果たして、男は無事に地球に帰還することができるのか?そこで見つけた惑星の秘密とは?愛犬との絆、その名演技は動物好きにはたまらない!

(↑アマゾン商品紹介より)


予告編

感想




宇宙船を酔っ払い操縦していたアル中の男がわけのわからない楕円形の惑星に不時着し、愛犬と共に過酷(?)なサバイバルを強いられるSF映画。



極低予算のインディーズ映画かと思われますが、それにしても相当アレな出来栄えです。宇宙船のCGは一応PS2初期レベルのクオリティはあり、ついこないだ診たばかりの「インクレディブル・バルク」に比べれば遥かにマシではあります。が、それでも「猿の帝国 女囚戦記」にうぶ毛が生えたくらいのSF描写です。



映像はともかく、問題は内容です。これは「~バルク」「猿の帝国」よりも貧弱なストーリーと言わざるを得ない。特に惑星エリプスとやらに不時着してからの展開はいただけません。異星みたいなムードはどこにもなく、明らかにアメリカのどっかの荒野とか林なのは仕方ないです。それはいいんだけど、基本的に主人公ラウジと愛犬マックがひたすら戯れている様子を延々見せられるだけなんですよ。こんなの完全にただのホームビデオじゃないですか。



宇宙船の動力源となるスペースマンゴーが松の木にヒモでぶら下げてあるだの、滝が逆流していて時間の流れもおかしいだの、そういうわけのわからんSFネタが時折思い出したように出ては来るものの、大体ずっと犬と遊んでるだけなので真面目につらい。アマゾンの商品紹介文で「愛犬との絆、その名演技は動物好きにはたまらない!」とか書いてあるんですが、どうなんでしょう。確かに犬は可愛いんだけどさ。もう「見よ、俺の愛犬を!!」と言わんばかりの愛犬自慢ホームビデオだからね。



一応シチュエーション的にはかなりの絶望感があってもいいはず…いや、あるべきなんですが、ラウジとマックは大体楽しそうな感じなのでどうでも良くなってきます。ラウジはアル中なので危険地帯に墜落した宇宙船に戻ってまでウォッカを確保し、そのせいでマックが危機的状況に陥る等のマッチポンプ的なクライマックスが待ち受けていたりしますが、総じてどうでもいいとしか言えない。



あと気になった点は、ラウジがやたらコケまくるってことですかね。楕円形の惑星で重力が偏っているからでしょうか? それとも単にアル中だからでしょうか? 10回くらいは転んだり転落していたような気がします。そんな苦しい時に寄り添ってくれる優しい愛犬はね、癒されるし可愛いと思いますよ、うん。


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