「ワン レンジャー」 感想 テキサス親父 vs IRA

概要

原題:One Ranger

製作:2023年アメリカ

配信:ライオンズゲート

監督:ジェシー・V・ジョンソン

出演:トーマス・ジェーン/ディーン・ジャガー/ドミニク・ティッパー/ジェス・リオーディン/ジョン・マルコビッチ


テキサスの保安官・タイリーは地元の砂漠で銀行強盗と遭遇。一戦交えるも取り逃がしてしまう。その後、タイリーのもとをMI6の諜報員が訪れる。彼らによればその銀行強盗は元IRAの大物テロリストだという。奴の爆弾テロを阻止するため、タイリーはロンドンへ飛ぶ。


予告編

感想



テキサスの昔気質な保安官がなぜかMI6と協力してロンドンでテロリストと戦うことになるアクション映画。配信スルー作品。


テンガロンハット姿のヒゲオヤジがロンドンで捜査活動を行うという絵面は確かに少し変わってます。が、内容自体は特にこれといって尖ったものは何もない至極平凡なアクションでした。あまり期待せずに観ればそれなりに楽しめるかなといったところです。



トーマス・ジェーンはカッコイイし存在感も充分あるのに、そんなに強いわけでもなければ場違いないで立ちから想像するほど型破りな捜査をするわけでもない。イヤミっぽい上司のジョン・マルコビッチと激しく衝突するのかと思いきやほとんど黙ってスルー。意外と大人です。捜査自体もMI6の相方が主導している感じ。結果として全体的にかなり地味な印象。いや、トーマス・ジェーンは昔からそういう地味な存在感のスター(?)ですけども。



とはいえテキサスレンジャーとIRAの戦いなど見たことがないので、何か目新しい展開が見られるかな…と期待してたらIRAよりもロシア人マッチョギャングとのバトルの方が遥かに多い。3回も4回も繰り返されるロシア人との泥臭い激闘が本作最大の見せ場になっています。目をえぐったりハンマーで骨をぶち折ったりといろいろ頑張ってるなあ…とは思いますが、どうも普通すぎます。



あと気になったのはテイラーと相棒に敵の銃弾が当たらなさすぎることですかね。アクション映画ではよくある現象とはいえ、敵が自動小銃をあんな近距離からあれだけ連射しているのにほとんど当たらんというのは一体どれだけ明後日の方向に撃ちまくっているのかと。



「ワン レンジャー」(Amazon Prime Video)



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