「アトランティス 海底王国の逆襲」 感想 これは実質サメ映画

概要

原題:DEVIL’S TRIANGLE

製作:2021年アメリカ

発売:プライムウェーブ

監督:ブレンダン・ペトリッツォ

出演:フレッド・ウィリアムソン/モーガン・ブラッドレー/アリソン・ゴースク/リアム・ハウレー/トリー・リチャードソン


《魔の三角海域》バミューダトライアングルで、旅客機が正体不明の敵に撃墜された。海洋学者のヴェラたち、わずかな生存者はある島に漂着するが、現れた謎の兵士たちに捕らわれてしまう。彼らが連れていかれたのは、伝説の帝国アトランティスの《海底ドーム都市》だった。人類をはるかに凌ぐ科学力を持ち、巨大怪獣ヒュドラを操るアトランティス神王の狙い。それは人類を駆逐し、自らが地球の支配者となることだった。ヴェラたちは、神王の野望を阻止するため決死の戦いを挑むが……。

(↑プライムウェーブHPより)


予告編

感想





アサイラム製作・プライムウェーブ配給の新作クソ映画。


レンタルする前は全然気が付かなかったんですが何かの続編らしく、オープニングは前作のダイジェストとおぼしき映像から入ってきます。なんかアトランティス軍とアメリカ軍が激しい戦争を繰り広げていた過去があり、本作では墜落した飛行機に乗っていた人々がそのアトランティスに拉致監禁されてしまうといったお話。



飛行機が墜落した後、海上を漂う人々がサメに襲われるシーン。これが大変よろしいです。最近のサメ映画では…いや昔からだけど、サメがガブリと人に噛み付く映像というのは滅多にお目にかかれるものではないのです。サメ映画ファンは皆それが見たくてレンタルするのにそもそもサメ自体がほぼ映らないサメ映画が多すぎるし、襲われても水中が赤く染まる描写だけで済まされることがほとんどだし、サメがハリボテやダンボール製で噛み付きようがなかったりするし、たまに金がかかったサメ映画があっても丸呑みで終わってしまったりする。



その点本作は噛み付き攻撃をバッチリ見せてくれるので下手なサメ映画より満足感は高いです。しかも5回ぐらいある。何というボリュームなのか。やればできるんじゃないか。まあ本作とは関係ない別作品の使い回しっぽいシーンも混じってましたけども、サメ映画ではそのような省エネ技法は常套手段です。むしろどんどん使いまわしてほしい。ということで、これは実質サメ映画と言わざるを得ないでしょう。プライムウェーブともあろう配給会社がなぜジャケ絵でもっとサメをアピールしなかったのか。



…ただ、主人公たちが海底王国(笑)アトランティスに行ってからはとんでもなく退屈です。いつも通りのちゃちいセットで数人しかいない現地人とひたすらウダウダ揉めてるだけで何の見どころもなく、ストーリー展開もまるで興味を持てないどうでもよさ。ランタイムは88分ですが、そのうち70分ぐらいは正直寝ていました。まあ、序盤に見どころが集約されているのはある意味親切とも言えますので、重度のサメ映画マニアは捕食シーンのためだけに借りても良いのではないかと思います。


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