「ジャングル・ツアーズ」 感想 アマゾンは何でもありだ

概要

原題:JUNGLE RUN

製作:2021年アメリカ

発売:プライムウェーブ

監督:ノア・ルーク

出演:リチャード・グリエコ/アリソン・ゴルスク/ウェイド・ウィリアムス/ジャック・ピアソン/ジェイミー・ペティット/ベンジャミン・バーナード


アマゾン奥地で行方不明になった学者の父を探しに若い姉弟がやってくる。だが、「ジャングルの心臓」と呼ばれる秘宝を何やかんやしてしまったためジャングルの守護者が目覚め、巨大ヘビやクモなどが人を襲うようになっていた。


予告編

感想





ディズニーの大ヒット作「ジャングル・クルーズ」のアサイラム製パチモン。

いつにも増して似せすぎなため、被害者続出の模様。



しかもなぜかアマゾンでは「~クルーズ」のレビューがそのまんま流用されており、クソ映画なのに大量の絶賛五つ星レビューがついているという異常な事態になっております。これはパチモンじゃなくて正規品のバージョン違いか何かのようにしか見えません。マジモンのペテンです。




まあ以前「デイ・アフター・トゥモロー2017」でも同様の現象が見られましたが、これはわざとやってるのか、それともアマゾン側も騙されているのかは気になるところですね。いずれ修正されるとは思いますが、それまでにどれだけの被害者を生むことやら。



内容は、若い姉弟が行方不明になった学者の父を捜索するためにアマゾン奥地(紛らわしいな)へやってくるが、そこは怪物だらけの危険地帯だった…というもの。



ストーリーも設定も人物造形も激しく手抜きでどうでもよく、会話も間延びさせたいだけの無意味な内容なのでとても眠たくなります。見どころは「どんなモンスターがどんな風に襲ってくるかのか」っていうただ1点のみ。



「アマゾンは何でもありだ」ってことでモンスターの種類だけはやたらと多いものの、どいつもこいつも中世レベルのCGで引くほど質素です。クモ・ワニ・ヘビ・ピラニアが出るけど、まったくテンションが上がらない。ヤドクガエルに噛まれる珍シーンが多少笑えたくらいかな。毒ガエルだからってカエルには毒牙も毒針も無いだろっていう。



ディズニーと誤認させて借りた人を気遣っているためか、流血シーンすらも一切なし。しかし、そんなとってつけたような優しさが必要でしょうか?


例えば「今日はディズニーの『ジャングル・クルーズ』を借りてきてね!」と優しいパパorママに頼み、夕食後の一家団欒タイムにこのDVDを再生するような純真なお子様が地球上のどこかにいらっしゃるわけです。そんな幸せいっぱいなリビングにこんなウルトラクソ映画が映し出されるという悲惨な光景を想像してごらんなさい。家庭崩壊までどんだけ長く見積もっても15分と持ちませんよ。



それ以上耐えられるのは私のようによく鍛えられたクソ映画マニアだけなのは明らかです。というか私もこの日は少々疲れていたのもありまして、開始40分ぐらいでノックダウン寸前のグロッキー状態になり、終盤は「モウ勘弁シテクレッ!私ガ悪カッタ!!」と泣いて懇願したくなりました。



せめてアマゾンの食人族に捕まったところで2,3人ぐらい料理されてカニバられるシーンでもねじこんでくれれば少しは楽しめたかもしれんのになあ…と思いました。

コメント

切り裂きシンザ さんの投稿…
私は昔レンタル屋で「バンテージ・ポイント」を借りようとして「ボンテージ・ポイント」を手に取って奥さんに注されるという失態を犯してしまいましたw

アマゾンの評価は「ボンテージ・ポイント」も悪くないので間違っても問題なかったかもしれませんがw
岩石入道 さんの投稿…
>切り裂きシンザさん

ボンテージ・ポイント(笑)タイトルは確かに一文字違いですけど、ジャケは全然違いません? 
ちなみにアマゾンではなぜか星4.5と高評価ですが、他のサイトでは普通にボロクソ言われているので止められて正解かと…
(個人的には今からでも鑑賞して感想を書いてみてほしいところですが)