「インデペンデンス・デイ2021/アンノウン・アタック 未知からの襲撃」 感想 

概要

原題:ATTACK OF THE UNKNOWN

製作:2020年アメリカ

発売:プライムウェーブ

監督:ブランドン・スレイグル

出演:リチャード・グリエコ/ジョリーン・アンダーセン/ダグラス・タイト/ロバート・ラサルド/ タラ・リード


その日、地球全土で攻撃は開始された。空を覆う不気味な雲の中から、巨大UFOが出現。人類は、大パニックとなる。ロサンゼルスで凶悪犯の護送中だった、ヴァーノンたちSWAT部隊も異変に遭遇。エイリアンの攻撃を何とか逃れ、刑務所にたどり着く。そこで敵の侵入を防ごうとするが、銃弾は残り少ない。正体不明の侵略者と、凶悪な犯罪者の群れ。2つの“敵”と戦い、傷つき倒れてゆく隊員たち。壮絶なサバイバルの中、ヴァーノンはエイリアンの正体と秘密を知るが。

(↑プライムウェーブ公式HPより)


予告編

感想



毎年のお楽しみインデペンデンス・デイのパチモン最新作。と思ったら3月頃にWOWOWか何かで放送したらしく「アンノウン・アタック 未知からの襲撃」という別の邦題もある模様。



中身の方は、それはもうかなりのスカです。インデペンデンス・デイのパチモンシリーズとしては平均点くらいですけども。微妙に尺が長いのがキツイ。冒頭30分はほとんど無意味だし。後半が有意義かと言えばそんなこともないけど。監督は「スペース・エクスペンダブルズ」の人ですが、まあ大体あんな感じのクオリティで特に進歩は見られません。巨大円盤による市街地破壊のCGだけはまあまあそれなりでしたが、ほんのちょびっとしかないのでそこは予告編の素材用に特別頑張ったシーンなのかなと思います。



襲ってくるエイリアンは汚いグレイといった趣で特にひねりも特徴もない。が、その割に着ぐるみのクオリティそのものはボチボチなので他のB級映画からの流用を疑いたくなりました。他には手のひらから鋭い触手を撃ち出して人間を貫いてみたり、ヘルメットをかぶっているのに催涙スプレーをかけられたらなぜか脱いだり。ここに書いておかないとすぐ忘れてしまいそうな情報ばかりですが。



人間側には「スペース・エクスペンダブルズ」の時に見たようなタコ入道がいるくらいでとりわけ印象に残るキャラもいません。何気にタラ・リードの名前がクレジットされてますが、どこにいたのか気づきませんでした。あとは、強いて言えば…SWATに混ざってしまったゲームオタクが、何を出来るかを問われた時の「テコンドーならちょっとやってた」というセリフに対し、SWAT隊員の回答「誰だってちょっとしたテコンドーくらいなら出来る」ってのが微妙に意味不明で印象に残ったぐらいですね。人類総テコンダー。



B級映画には品質ではなく情熱を期待して鑑賞するのですが、本作は何か異常なほどそれがなく、製作者や俳優の「やる気」「気概」というものが微塵も感じられません。全編に漂うこのシラケムードは一体何事なのか。エイリアンと対峙したタコ入道のセリフ「きやがれー」、加えて異様に迫力のない銃撃「バン バン バン」……いや、これ以上何も言いますまい。



前述のテコンダー君が触手に貫かれた時の死に際でも、主役二人があまりにもシラケた目でジッ…と微動だにせず見つめ続けるもんだから、てっきりテコンダー君が嫌われていたものだと思ってたら、ぼそっと「お前は仲間だ…」とかつぶやくからまた混乱します。それならもうちょっとましな看取り方はなかったのかと問い詰めたい。



最後に、このシリーズで序列を付けるとしたら、


1.インデペンデンス・デイ2017

2.インデペンデンス・デイ2014

3.インデペンデンス・デイ2021

4.インデペンデンス・デイ2016

5.インデペンデンス・デイ2019

6.インデペンデンス・デイ2018


っていう感じですかね。

2016以前はほとんど覚えてませんが。

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