「2:22」 感想 恋愛って運命(オカルト)だよね

概要

原題:「2:22」

製作:2017年オーストラリア/アメリカ

発売:ファインフィルムズ

監督:ポール・カリー

出演:ミキール・ハースマン/テリーサ・パーマー/サム・リード


航空管制官のディランは、午後2時22分に不吉な出来事が起こる夢を見るようになる。そしてある日の午後2時22分、仕事中に意識を失いかけ、あわや飛行機事故を起こしそうになってしまう。謹慎処分となったディランはバレエを観に行き、そこで運命の女性サラと出会う。サラはニアミスを起こした飛行機に乗っていたというのだが。


予告編

感想



『ハクソー・リッジ』のプロデューサー、ポール・カリーの初監督作となるSFスリラー


…っていう紹介文を見て、なぜか「『ブラック・リッジ』のプロデューサー」と空目してレンタルしてしまいました。いや、「ブラック・リッジ」は大して面白くなかったし別にどうでもいい肩書きなんですけども。実際はそれより「SFスリラー」の方が重要でして、その手のジャンルならジャケ裏すらろくにチェックせずにレンタルしてしまうんですよね。



ところが本作、全然「SFスリラー」などではなかった。まさかの「ラブロマンス・ファンタジー」だった。一応先に言っておきますと映像とか演出とかお金かかってますし、全国で劇場公開されても全然おかしくないA級クオリティではありました。



が、私、今まで何度か言ってる通り恋愛映画はまるでダメなんすよ…。これを食い物で例えると、タランチュラの素揚げくらい受け付けられない。つまり本作はカニ鍋(SFスリラー)だと宣伝しておいて、実際はタランチュラの素揚げ(恋愛)だったということになります。こりゃ「女将を呼べッ!!」どころの騒ぎじゃないですよ。



とはいえ、出された物は残さず食べなければなりません。新作料金出してるしな。そのうえで言いますが、やっぱり私にはほとんど理解できない内容でした。「2時22分」に事件が起こる夢を見るようになった航空管制官の男ディラン。その2時22分にミスって飛行機事故を起こしかけてしまう。ディランは謹慎中に出会ったサラという美女と恋仲になっていくが。



デート中に公園のベンチで、スピーカーにスマホを繋げて音楽を流し、一緒に踊るシーンは何なんでしょう。そういうのがロマンチックなのか恋愛映画では定番なのか全く知りませんが、私はなぜここにシリアルキラーが現れないのか不思議に感じるほどでした。ホラー映画ばかり見ているので、もはやカップルのイチャイチャシーンなどスプラッターの前振りにしか受け取れないのです。



ただ、ディランは「2時22分」に起こる出来事とその状況に対して過剰なほど運命的なものを感じ、調査に取りつかれていくことに。これが傍から見ているとただのキ〇ガイにしか見えず、なんだかとても痛々しい。出会って数日の恋人が急に挙動不審になって「宇宙の扉が開くのを見たんだ、この目で直接ね」なんて熱弁されたら、誰でも逃げ出すと思うんですけどね。


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