「スリー・ジャッジメント」 感想 SAWっぽい何かを目指したか

概要

原題:Justice Served

製作:2015年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:マーヴィン・ヤング

出演:チェイス・コールマン/ランス・ヘンリクセン/マーヴィン・ヤング


愛する妻を殺害され、落ち込んでいたルークは3週間の休暇を取り旅行をすることに。だが、乗っていたリムジンの運転手に拉致され奇妙な部屋へ閉じ込められてしまう。そこには妻殺しの容疑者が拘束されており、「ジャスティス」を名乗る謎の人物が裁判をやり直せと命じてくるが…


予告編

感想




最近つくづく思うんですが、映画鑑賞が趣味だからってただ観ただけで済ませてしまうと「面白かった」or「つまらなかった」or「何だったんだアレ」程度の感想で終わってしまい、もったいないなと感じます。感想を詳しく書きだすことによって初めて自分でも「ああ、こんな風に思っていたのか」と判るし、本編の内容も整理されるのでそれでやっと理解できる面もある。そういう意味ではこんな場末の泡沫ブログでもやる意味はある。…と思いたい。



本作は例によってアマゾンプライム配信の謎サスペンスです。6年も前の自主製作映画っぽいのであまり期待はできない。そしてやはり不親切でついていきにくい内容。当たり前かもしれんけど自主製作映画って観客に「どう観られるか、どう伝えるか」をあまり意識してなくて好き勝手にやってるのが多いんですね。まあ本当に自主製作なのか実は商業作品なのか知らないのでそこは私が勝手に判定してるんですが。



最近アマプラで「ブラック・ゴースト 異次元の扉」「アメリカン・サイコパス」などの謎映画を観ようとしたものの、難解というかダルすぎて挫折することが続いていました。最近のアマプラ配信作は結構酷いんです。いや前からか。私の耐久力と集中力が落ちてきているというのもあります。



まあ、とはいえ、本作はその2作よりは遥かにましです。裁判で正当に裁かれず無罪になった殺人者と被害者の家族を3組ほど密室に集めて監禁し、私的に裁き直させる。被告は電気椅子に拘束されており、原告側には電流を流すスイッチがある。好きなように拷問して罪を吐かせろというわけ。なので、設定そのものは非常に分かりやすいサスペンスです。



しかし、3組もの殺人者と被害者の確執を同時進行で描くのはなかなか難しいことだと思います。3組同時にやるからにはそれらの事件の間に関連性が無いとは考えられず、何かしらの繋がりがあるはずだと思うんですが、そこまで推理できるような材料は少ない。そもそも興味を持続させる仕掛けに乏しく、集中しにくいのでついよそ見をしてしまう。まあそれはアマプラ謎映画全般に言えることですが。



被告は3人とも無罪を主張しますが、ある被害者の妻はこれ幸いとばかりにスイッチを押しまくって拷問に勤しみ、ある被害者の夫はこんなの不当だと言って全然押さずむしろ被告と協力して脱出しようとする。そういう三者三様の対応の違いが楽しみ所と言えばそうかもしれません。この手の監禁デスゲーム映画の常として結局裁判は完遂されず、なぜか仕掛けられていた時限爆弾が急に爆発して色々ウヤムヤに終わってしまい、黒幕の「ジャスティス」の正体・目的もいまいち納得はできず。



つーか、あんなところにあんなリミットの時限爆弾があったら全員裁判中に爆死していた可能性が高かったんではないか。全てが終わってから後始末のために爆破するなら時限爆弾である必要もないし、何のために仕掛けたのか分からん。目論見が崩れたから急遽発動したのだとしたらマヌケすぎるしサスペンスとしていかがなものか。殺人事件そのものの全貌は一応ラストで明かされるものの、3組のうちランス・ヘンリクセンの事件に関しては不明なまま。あいつも無意味に爆死したんですかね? でも脱出してなかったはずの人物が普通に生き残ってたのでますますわけが分からん。



この記事を書かなければ「何だこりゃ」程度の感想で終わっていたところを何とかここまで整理できたものの、それでも結構なモヤモヤが残ってしまいました。ので、もし理解できた人がいたら詳しい解説をお願いしたいところです。

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