「エイリアン・ドミサイル」 感想  怒ミサイルじゃなかった

概要

原題:ALIEN DOMICILE 2 : LOT 24
製作:2018年アメリカ
発売:配信のみ
監督:カーティス・ジョンソン
出演:キャスリン・ホイットニー/シェーン・フランクリン/トレネル・ブランクス

2年前に行方不明となった叔父が所有していたキャンプ場へと出かけたレイチェルと友人たち。自然主義者で特に木が好きだった叔父は、一人でこの森に住んでいたという。人気もなく木が不気味に生い茂るこのキャンプ地を気味悪がりながらも5人は、ここで週末を楽しもうとしていたのだが。
(↑アマゾン商品紹介より)

予告編




感想






このジャケ絵とタイトルを見て、どういう映画を想像するでしょうか。私はつい、エイリアンが強力なミサイルをぶっ放してくる「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のようなスペクタクルなSFアクションだと思ってしまいました。ドミサイル=超弩級に凄いミサイル。普通の人は大抵そう考えるだろうと思います。

しかし実際のところ、ドミサイル(domicile)とは単に「住所」という意味でした。エイリアンの住所。凄いミサイルではなかった。住所と言われても郵便出すわけでもないし、別にどこだっていいですね。急にこの映画への興味が薄れてきました。そして本編開始時で出てくるタイトルが

「ALIEN DOMICILE 2 : LOT 24」

なんとこれ2作目だった。続編が作られるほどの映画なのか。
どうせなら1作目から配信してほしいものです。
そのまま訳すと「異星人の住所2:24区」って感じですかね?
何かものすごくつまらなそう。


実際、中身は想像以上にひどすぎて1作目とか別にどうでも良くなってきます。特に不快なシーンもありませんが。これは無味乾燥系の虚無的Z級ホームビデオと認定せざるを得ない。たった73分しかないにも関わらず途方もない大長編のように錯覚させられますし、どんな重い不眠症の患者をも秒速で眠りの世界へと誘うことができます。私も途中で何度か意識を喪失させられました。

失踪した叔父のキャンプ場へ遊びに来たレイチェルと友人たち。
しかしそこは人類の自然破壊を快く思わないエイリアンの住所であった。

本作は人類の環境破壊を批判する目的で撮影されたホームビデオかと思われます。そういえば意外とそういう主張をする映画はあまりない気はします。他に思いつくのは「悪魔の毒々モンスター」ぐらいかな。環境破壊と言っても本作は森林伐採に特化した内容です。それを防ぐために(?)木と一体化してしまった樹木男が出てきます。その木に触れると異世界に引きずり込まれ、樹木男と問答する羽目になり、樹木男の満足いく回答が出来なければ二度と出てこられない。まあそんなようなどうでもいい話だったかと思うんですが、私の夢の中では勝手にスペクタクルなドンパチシーンが補完されていたのでそこはかなり楽しめました。





5/22追記:「どうせなら1作目から配信してほしい」と書きましたが、1作目はどうやら「エイリアンZ 超感染」という作品でした。何てこった。レンタル開始当時に普通に見てた。しかし、1ミリたりとも関連性のない内容だったと思うんですが。ネームバリューがあったわけでもないしスタッフも違うしなんでシリーズ化したんだか…。

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