「ZOOMBIE ズーンビ ネクスト・レベル」 感想 キリンゾンビなどが襲ってくるバカ映画まさかの続編

概要

原題:ZOOMBIES 2
製作:2019年アメリカ
発売:アルバトロス
監督:グレン・ミラー
出演:エリカ・スターデファント/ジョナサン・バックリー/ジャリッド・マッセ/テラ・ストロング/ジャマーカス・メイソン

動物たちの保護施設公園に侵入した密猟者たちは、自作の毒物を動物たちに注射し連れ去ろうとしていた。しかし、その毒物を入れられたミーアキャットやヤマアラシたちは著しくパワーアップ&凶暴化し、密猟者やスタッフたちを襲い始める。獣医のブルックは密猟者と協力して解毒剤を作ろうとするが…


予告編




感想


動物園の動物がまとめてゾンビ化し、キリンやカバなどが人を襲いまくる前代未聞の珍作バカクソ映画「ZOOMBIE ズーンビ」の登場から3年。一体どこに需要があったというのか、まさかの2作目がひり出されるという災害に近い事態が発生してしまいました。



世間ではショボイショボイと大不評だった「ZOOMBIE ズーンビ」ですが、キリンが人を襲う映画というのは他に存在しないため私の中ではかなり満足度の高い珍品でした。俗に言うこれしかない需要ってやつです。が、本作はそのくそしょぼい1作目と比べてもさらに死ぬほどクッソしょべえです。キリンちょっとしか出ないし。普段からバカ映画クソ映画ばかり観ている救い難いマニアの目線でもこれは目を見張るレベル。CGのクオリティはガチで1994年頃の3DOあたりのゲームに匹敵します。思わずカレンダーを見てしまった。え?もうすぐ2020年ですよね? アサイラムはあと100ドルでいいからCG担当者の給料を上げてやるべき。


で、襲ってくるのは主にミーアキャットとヤマアラシがメインです。あとはワニとカバが少々。前作と比べると著しいスケールダウン。珍しい動物が出るのはいいことなんですがね。つーかミーアキャットやヤマアラシなんかもうCGじゃなくて全部ぬいぐるみでやってしまえよ。


見た目にも突っ込みどころしかありませんが、ストーリーはもっとひどい。動物の保護施設公園に密猟者がやってくるのはいいんですが、密猟なら麻酔で眠らせて連れ去ればいいだけなのになぜか一流大学出の才媛密猟者がやけにオリジナリティが高くてめんどくさい毒物を注射。しかもミーアキャット1匹に打っただけなのに一瞬でほとんど全ての動物に感染が広がります。ヤマアラシにも打ってたけどあれはすぐケージに入れてたしな…


まあ別に動物がゾンビ化さえすればきっかけなど何でも良いのかもしれませんが、いくらなんでも何でも良すぎる。っていうかこれ別にゾンビでも何でもないですよね。
ZOOMBIEとは一体…?

毒を打たれて凶暴化した動物がなぜ人を襲うのか?その辺の理由付けは一応存在していて、一瞬不覚にも「おお!」と感心しかけたんですが、作った奴の行動も解決方法も実に支離滅裂。「問題は、あなたが喰われ続ける方法よ…」っていうセリフには笑わせて頂きました。そんなもんねえだろ。


本作がくそしょぼいクソ映画なのは珍しいほど誰の目にも明らかすぎるとは思いますが、なんか続編作りたそうな締め方だったので興味を持った人はぜひレンタルしてやるべきかと思います。そういえばエンドクレジットの後に「タイタンを偲んで」っていう字幕とライオンの映像が出たんですが、これ作ってる時にアメリカで有名なライオンが亡くなったりしたんですかね? にしてもこんなクソ映画を捧げられても困ると思いますが。ジャケットにデカデカとライオンゾンビ出てるけど、本編には全く出なかったしな…






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