「エイリアン ダーク・プロジェクト」 感想 人間に負の感情を発生させエネルギーとする映画

概要

原題:Project Ithaca
製作:2019年カナダ
発売:ブロードメディア・スタジオ
監督:ニコラス・ハンフリー
出演:ジェームズ・ガランダー/スデラ・キャンベル/ダニエル・ファーザーズ/キャロライン・レイノー

エイリアンの宇宙船で目覚めた5人。彼らはエイリアンに誘拐され、触手で拘束されていたのだ。エイリアンの目的は、地球征服のための大艦隊を送り込むワームホールを開くため、人間の”恐怖”をエネルギーとして搾取することだった。一方、ロズウェル事件の際に地球人とエイリアンとのハイブリッド少女・サラが生まれていた。サラはエイリアンの侵略を防ぐため、5人が囚われている宇宙船へテレポートするのだった。


予告編



感想

映画感想の記事を書くとき、まず作品データと導入部のあらすじを載せるわけですが、私はあらすじもなるべく自分で考えて書きたいと思っているんですよね。どうしてもめんどくさい時だけ公式サイトから引用するようにしているんです。



で、この「エイリアン ダーク・プロジェクト」はもう半端なくめんどくさかった。というかそれ以前に、本編の最初の20分ほどがもう血涙が出るほどつまらなくて、早々にDVDを排出せざるを得なかった。いくら私でも金を払って苦痛を味わう趣味はないんです。しかしたった20分しか観てないのではさすがにあらすじどころか感想も書きにくい。

とりあえずあらすじはハピネットピクチャーズのHPからそのまま引用しようと見てみたら、めちゃくちゃ長かった。どれだけめんどくさい設定のストーリーなんだ。あんなくそ長い文章を全部引用したらペナルティを食らいそう。


これでは何も書けません。しょうがないから今回は映画とは全く関係ない昔話、例えば生活保護ヤクザにストーキングされて燃やされかけた時の恐怖体験談でも書いてお茶を濁そうかと思ったんですが、もしかしたらこの映画の真面目な感想文を求めてこのブログにやって来る人がいるかもしれない…と考えると、そんな不誠実なことも出来ませんでした。


なので、もう一度DVDをプレーヤーに挿入し、
「猿の帝国」のジャケ裏に書いてあった
「つらくても最後まで目を離すな!」
という金言を己に言い聞かせつつ、どうにかこうにか完走いたしました。著しい困難を乗り越えた後のような達成感があるのは気のせいではありますまい。おそらくですが、本作を完走出来た人間はほとんどいないのではないかと思われます。何かしらの褒賞があってしかるべきではないでしょうか?


ちなみに最初の20分がどれだけつまらないかと言うと、例えばこのようなセリフがあります。

「サラのトランスポンダーがジョンにパルスを送り、同じ周波数を発生させます。時間軸を共有するので、同じ量子サブシステムに引き寄せられる。しびれますよね」

しびれますよね、とか言われても「何言ってんだおめえ」としか答えようがないのですが、序盤はずっとこんな調子です。

とはいえ、中盤に「やつらは人間の恐怖をエネルギーにしてんだ」とか言い出してからは、ついていけないこともない程度には分かりやすくなります。
まあ、だからって何か楽しいことがあるわけでもないんですが。
しいて言えばエイリアンの触手で首チョンパがあるぐらいかな。

…難解なSFが好きな人なら、もしかすると楽しめるのかもしれません。


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