概要
原題:Mama Dearest
製作:2023年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ダニー・J・ボイル
出演:トリシア・ヘルファー/ミッチェル・エドワーズ/ビル・スティンチコム/ブレック・バッシンジャー/ケイトリン・ベネット
アメフトスター選手のジョシュは人里離れた山奥でうっかりトラバサミにかかり、足を骨折してしまう。たまたま近くにいた少女ヒラリーに助けられ、納屋で介抱される。だが、彼女はジョシュを介抱しても開放する気は全くないのだった。
予告編
感想
ダニー・ボイル…ではなくダニー・J・ボイル監督の新作マダムサスペンス。
と思ったけどこの作品はリールワン系にしては珍しく完全にサイコスリラーでした。タイトルで有名作のオマージュだと示すのも珍しい。まあ原題にはミザリーなんて入ってませんが。クオリティ的にはそつがなく、そこそこ楽しめました。
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冒頭からサイコ少女ヒラリーの飼っている小鳥がお亡くなりになっているシーンでまず最悪な気分にさせられます。さらに小鳥の遺体をサイコマザーがゴミ箱に捨てさせるところでイヤアアアアとなってしまう。親に言われたからってゴミ箱は勘弁して! なんと容赦のない冷酷な開幕なのか。映画の冒頭でこんなダメージを受けたのは初めてです。これだけでもR18相当の描写ではないのか。せめてカブトムシかなんかにしてくれ。
そんなサイコ母娘の近くへやってきてトラバサミにかかってしまうのはアメフトスター選手のジョシュ。本家ミザリーと違って最初から足が折れてます。ヒラリーに助けてもらえたと思いきや、新しいペットとして監禁される羽目に。しかし別にアメフトファンというわけではない模様。若い男なら誰でも良かったのか?
ヒラリーは官能小説大好きっ子ですが、ミザリー(アニー)と違って執筆を強要はしてきません。実はその方が面白くなったんじゃないかと思いましたが、実際は朗読してくれる程度。まあそんなもん朗読してくれるだけでも充分個性的か。危害を加えてくるという意味ではサイコマザーの方がちょっと怖い。なんせ巻いた鉄条網の上で空気イスを強要してくるようなモンスターなのです。焼き印もあるよ。
ただやはり根っこはマダムサスペンスなのか、主役はあくまでサイコ母娘っぽいんですよね。主題が母と娘の確執にあると考えれば、本質的にはいつものリールワンとそう大差ないかもしれません。囚われたジョシュの内面描写はえらく淡白で、サイコ母娘に対する感情の描写も薄味。彼視点での後日談が何もないところに作り手の興味のなさが出ています。その辺がミザリーとは全然違うなあと思いました。
「ミザリートラップ 親切な監禁者」(Amazon Prime Video)
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