「ワールド・タスクフォース 消失領域」 感想 趣旨が消失 

概要

原題:RAGE OF STARS

製作:2025年ポーランド

発売:プルーク

監督:ウカシュ・ログ

出演:アンドレア・ティヴァダル/ヨルド・ノッター/ジャック・マカヴォイ/イライジャ・ローウェン/マルゴジャータ・クララ/マユ・グラリンスカ=サカイ


多発する児童誘拐事件を追う国際特殊警察ISOPの精鋭部隊。ある誘拐犯グループの摘発を皮切りに、事件は国際規模へと拡大する。各国で同時多発的に子供たちが姿を消し、その数は共通して“44人”だった。さらに、現場周辺で説明不能な現象が相次ぎ…。

(U-NEXTより)


予告編

感想


ポーランド製のミリタリー系サスペンスアクション超大作。

…の皮を被った謎のSF怪珍作。これはワケが分からな過ぎてかなり戸惑いました。

U-NEXT399P。



何やら各地で児童誘拐事件が多発し、国際特殊警察ISOPがその犯人グループを追い詰めるという導入。しかしジャケ絵のイメージ通りミリタリーアクションしているのはそこまで。誘拐犯を脅して情報を吐かせるために隊員が肉棒を押し付けている写真を撮り始めたあたりから雲行きが怪しくなってきます。



主人公ジェマはISOP内でも腕利きの女性隊員。が、ジムで通りすがりの女性にぶつかって「フゥ~ゥ~~ン~~」などと著しく様子のおかしい唸り声を上げてしまう面白い人でした。まあ吹き替えで観てたんで原語がどうかは分からないんですけどね。



ジェマも児童誘拐事件の捜査でさぞかし忙しいのかと思いきや、マッチングアプリで変な男とお見合いしてみたりする。結構ヒマなようです。マチアプを使うような男は大抵変な奴だろうと思ってますが(偏見)、今回はひたすら金持ち自慢をする男でした。ただそんなアプリを使っていない私もおそらく世間的には変な奴なので、世の中の男は大抵どこか変な奴と思った方がいいでしょう。人生妥協が大事です。



しかしそこでジェマも真っ当な対応はせず、中二病的な闇ポエムを一方的に吟じまくってしまう。モノローグで事あるごとに吟じまくるだけでも若干照れるのに、マチアプ野郎相手にそれを声に出してしまうのはあまりに痛すぎる。お互い様だねと言いたいところですが、金持ち自慢の方がマシだと言わざるを得ない。



というかこのお見合いシーンに何の意義があるのか全く分からない。どう考えてもカットすべき贅肉ではないか。ISOPの訓練シーンもやたら長く、児童誘拐事件はひたすら放置。意味深に動物が大量死している描写がたまに入るものの、110分の長尺に余裕かまして全然本題の事件に入ってくれない。ジェマの中二病が悪化し、チームを外されそうになるところまで来るともう何をやりたいのかさっぱり分からない。



そんな感じで73分も経ってからようやく誘拐された子供たちの居場所が特定されたようで、ついに奪還作戦が開始されます。しかしブリーフィングがフワっとしていてどこにいるのか視聴者には全然分からない。急によく分からないどこかの企業ビルに潜入するが何もなく空振り。その後、隊長が



「場所が変更になった」



とか言って違うビルへ突入する。しかし変更とはどういうことなのか。子供たちがいる場所を特定したんじゃないのか?それが変更になったとは一体どういう意味なのか。ネズミの子と間違えたのか?



しかもそのビルも何らかの電波的攻撃で頭痛がしただけでやっぱり空振り。どこに何の根拠があって突入しているのかまるで分からん。電波攻撃の相手も目的も分からん。



なのに、いや~ひと仕事終わったしビール飲もうぜ!なんてゆるい雰囲気でビルから出てくるISOP隊員たちが謎。子供たちを救わねばという使命感は無いらしい。それはいいとしても、なぜかまた同じようにゆるい感じでビルから出てくる。編集ミスでなければ世界がループしている模様。スタンド攻撃か何かですか? とにかく何が起きてるのかまるで分からない。その後は海外版のジャケ絵通り隕石群が落ちてきて世界が大変なことになってる感を醸し出しながら、ISOPは何もせず、何が起こっているのか一言の見解もなく、曖昧なままオワリ。私は一体何を視ていたのか。



一応調べてみたところ、Henry Geeという方の書いたSF小説3部作の最終章を映画化したものらしいです。1部と2部の映画版はあるんでしょうかね。まずはそれを観ないと話にならないと思われます。まあ観たところで結局分からない予感はしますが。





「ワールド・タスクフォース 消失領域」(Amazon Prime Video)


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