「アーティフィシャル・ライフ 欠けた心の処方箋」 感想 毒アリ/増殖しない

概要

原題:Prótesis

製作:2019年プエルトリコ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:アリエル・アネクシ・ラボー

出演:カルロス・マルシャン/デニス・キニョネス/エマニュエル・ログローニョ/マウリシオ・アレマニー/イスラエル・ルーゴ


昆虫大好き義肢製作者のマルコスは、幼い頃に起こした事故で父を亡くし、母に両足を失う重傷を負わせたことがトラウマになっていた。ある日、マルコスの雇い主アギーレがビデオチャット中に急死する。マルコスは飼っていた毒アリが逃げ出していたことを知り、遺体を秘密裏に処理しようとするが…。一方、近所ではゾンビ映画の撮影が行われ始めていた。


予告編

感想



邦題とサムネからはミニシアター系ヒューマンドラマの雰囲気を感じるのでスルーしようかと思ったものの、一応あらすじをチェックしてみたら毒アリ昆虫パニック物の匂いもあったので念のため鑑賞してみました。

アマプラ299円。



するとこれがまごうかたなき純ミニシアター系ヒューマンドラマ。アーティスティックで分かりにくくてちょっと恋愛ありで微妙に残酷ながら心温まるような冴えない男の成長を描く。毒アリ目当ての馬鹿な門外漢が観てもそこそこ楽しめるクオリティではあります。シアターキノで上映すればウケそうなイメージ。



一応毒アリパニック的な味もゼロではない。毒アリが脱走したタイミングで雇い主が急死し、マルコスが焦って毒アリを探すくだりは「スパイダー/増殖」のような展開になるのでは!?という期待感が膨らみました。まあそんなわけないんですけどね。



義肢製作する部屋で毒アリとかサソリだのタランチュラを大量に飼育できるなんてずいぶん融通の利く職場でうらやましいなと思いました。自宅がすぐ横にあるのになぜそっちで飼うのか。プエルトリコはそういうお国柄なのか。毎日やってくる顧客もやたらテンション高くてフリーダムだし、近所にやってきたゾンビ映画撮影隊の振る舞いもそうだし、マルコス以外は底抜けに陽気なノリ。



雇い主の遺体をけっこう長い事隠蔽していたのに、発覚しても特に何の追及もされず普通にお葬式をしてハッピーエンドに収まっていたのが実にいい加減な惚けた世界で良いなと思いました。いや、トラウマを克服する過程は丁寧に描写されているので映画自体はいい加減ではなくちゃんとしてますけどね。そこそこ楽しめはしましたが、どこに需要があるかよく分からないのでアマプラで配信しても誰も見なさそうだな…とも思ってしまいました。





「アーティフィシャル・ライフ 欠けた心の処方箋」(Amazon Prime Video)



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