概要
原題:TRANSMISSION
製作:2023年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:マイケル・ハースト
出演:マルチェッラ・ディ・パスクワーレ/エリック・ライングローヴァー/ニコール・チナグリア/ヴァーノン・ウェルズ/サディー・カッツ
ある老人が深夜テレビを見ているとSF映画「トランスミッション」が始まった。それは、15年前に消息不明となった宇宙船を捜索し発見した人々の物語だった。彼らが残された記録映像を再生すると、様子がおかしくなり仲間たちを襲い始める。また、別のチャンネルではある女が金持ちの未亡人宅に押し入り立てこもっている様子が報道されている。さらに別のチャンネルでは「トランスミッション」監督の過去を追うドキュメンタリーが放映されており…
予告編
感想
宇宙の果てで受信した信号によって狂ってゆく乗組員の殺し合いを描いたSFホラー映画「トランスミッション」と、それに関係するドキュメンタリーや事件の報道、一見何の関係もなさそうな能天気な恋愛映画など、様々な深夜番組を細切れに組み合わせて同時進行していくモキュメンタリー風謎映画。アマプラ299円。
劇中劇の「トランスミッション」が何だか「イベント・ホライゾン」っぽい感じの内容で、それを撮った監督が怪しいカルト教団にのめり込んでいたことが徐々に明らかになっていく。彼が「トランスミッション」を撮った意図は一体何だったのか。
これは結構面白かったです。超がつくほど細切れでややこしい作りながら、真相が非常にシンプルなので思ったほど難解とは感じませんでした。短い時は数秒単位でコロコロ番組が変わるのですが、むしろテンポが良くて飽きにくい。たったあれだけのアイデアでここまでめんどくさい肉付けをしたことに感心するし、それ自体を愉しむ作品かなと思います。
以下ネタバレあり
呪いの映像を拡散するために「トランスミッション」を深夜のテレビで放送させたはいいが、肝心のラストシーンが放映される前に真相を知った監督の孫娘によって放送は阻止された。
が、拡散を企む黒幕は他の映画にも呪いの映像を仕込んでおり…
というのはいいんですが、「トランスミッション」を観に来たカップルはもう映画が終わるよって時にウキウキで劇場に入場しているのがおかしくてちょっと笑ってしまいました。まあそれも劇中劇なわけで、呪いの映像を拡散できれば何でも良かったんですけどね。
「トランスミッション 見てはならない結末」(Amazon Prime Video)
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