概要
原題:A Breed Apart
製作:2025年アメリカ
配信:トランスワールドアソシエイツ(多分)
監督:グリフ・ファースト/ネイサン・ファースト
出演:グレイス・キャロライン・カリー/ヴァージニア・ガードナー/ペイジ・ケネディ/トロイ・ジェンティル/ヘイデン・パネッティーア
SNS界のカリスマ・ビンスに呼ばれ、彼の所有する孤島に集まったインフルエンサー6名。15年前、その島では犬映画を撮影しようとして中断されたことがあり、その時に集められた犬が今でも大量に野放しになっているという。ビンスは集めたインフルエンサーたちにその犬たちを捕らえさせ、リアリティショーに仕立て上げようとしていたのだ。だが、野犬の群れは思いのほか凶暴だった…
予告編
感想
かなり久しぶりのグリフ&ネイサンファースト・ブラザース監督作品。
「ジョーズ キング・オブ・モンスターズ」以来5年半ぶりかな。てっきりもう引退してるのかと思ってましたが、ここ数年は俳優業に専念していたようですね。しょうもないモンスターパニックばかり撮ってくれる貴重なボンクラ監督なので、今後もこっち方面で頑張って欲しいところです。
内容の方は、孤島に集められたアホアホインフルエンサー集団と地獄のジャーマンシェパード軍団が時に和やかに、時に激しく戯れ合うという素晴らしくしょうもないアニマル・パニック超大作となっております。
とはいえ、「ジョーズ キング・オブ・モンスターズ」などと比べると非常にテンポが良く、これでもかと繰り出されるコントと犬アクションの連打に退屈する間がありません。これはグリフ・ファースト監督作としては「ゴースト・シャーク」「新アリゲーター」あたりと比較しても遜色ない出来栄えでかなり楽しめる部類。思わず噴き出してしまったシーンもいくつか。電波塔に信号弾を撃つくだりとか、ビンスのやられ方とかは特に面白かった。他にも笑えるツッコミどころはたくさんあるので、その手の映画マニアが集まって観ればかなり盛り上がれると思います。終盤にはサメもちょろっと出るし。
ただ、犬と戦う映画なので当たり前といえば当たり前ですが、犬がひどい目に遭うシーンがまあまあ多いので犬好きは観ない方が良いでしょう。どう見ても犬に非はないのに犬が完全に悪者扱いだし、犬側に感情移入してしまうとかなり気分が悪くなりそう。まあアニマルパニックは大抵そういうもんだけど。
と言っても、そういうシーンではショボいCG製の犬になるのでそこまで深刻に考えなくてもいいかもしれませんが。どうも生成AIを利用しているらしき場面もあり、それを受け付けない人もいるだろうし全体的に好き嫌いがかなり分かれそうな作品です。オチも地味に後味悪さが残るし。なんであいつを忘れて放置してしまうのか。さすがにかわいそすぎるのではないか。続編作ろうとしてるのかな。
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