「ジョーズ 異次元の怪物」 感想 異次元の配給会社

概要

原題:Deep Fear 

製作:2023年イギリス

発売:AMGエンタテイメント

監督:マーカス・アダムス

出演:マダリーナ・ゲネア/エド・ウェストウィック/マカレナ・ゴメス/スタニー・コペット


ダイバーのナオミはヨットでグレナダへと単独航海中、遭難し漂流中の男女を発見する。だが、彼らはコカインの密輸業者だった。救助してやったのに脅迫され、海中に沈んだコカイン回収の手伝いをさせられるナオミ。さらに、襲ってきたサメがコカインを吸って凶暴化してしまう。


予告編

感想



最近、3周くらい回って逆に海に出るサメが増えてきたような気がしますね。

本作はイギリス製ながら真面目に海へ行き、ちゃんとダイビングは海中で撮影している極めて真っ当なサメ映画となっています。ただまあどちらかといえばサメの脅威がメインではなく恩知らずなコカイン業者との争いを描いた海洋サスペンスといった趣き。



真っ当すぎてバカ映画的楽しみは少なく、癖は少な目のあっさり風味。サメがコカインを喰らって「キメたサメ」と化してもその後特に変わった様子は見られない。その辺は多少もったいないなとは思いますが、午後ローで放映していたら見入ってしまうくらいには面白いと思います。



ただ、映画は真っ当でも配給会社の方が相当いかれております。

なんせ公式HPのあらすじがこれですよ。



ストーリー

若き女性ダイバーのナオミは、仲間たちとバカンス気分で航海に出るが、突然の嵐に襲われ、ヨットは大破。

救助も絶望的な状況の中、彼女たちはサメをはじめとする海の脅威に囲まれ、生き残りを懸けた死闘を強いられる──。

さらに、単なる自然の脅威だけではない、仲間たちの間に潜む裏切りや緊張感も物語をより濃密にしていく。

「誰が生き残り、誰が犠牲になるのか──」

(引用元:https://amg-e.co.jp/item/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%BA-%E7%95%B0%E6%AC%A1%E5%85%83%E3%81%AE%E6%80%AA%E7%89%A9/)



冒頭の「若き女性ダイバーのナオミは」

ってところまでしか合ってないぞ!



仲間たちとバカンス気分では全く無いし…

船長を目指すための単独航海だし…

ヨットは最後まで無事だし…

救助は普通に来るし…

裏切りとか別にないし…



なかなかここまでデタラメなあらすじもないですよ。

中身も見ないで配給しているとしか思えない。

下手すると「ビッグ・クラブ・パニック」以来の酷さじゃないかな。



大体、邦題からしてあり得ないんですよね。

出てくるのは至極普通のホホジロザメに過ぎず、一体どこらへんが「異次元の怪物」なんだか全く分かりません。

ちょっとでも気の利いた配給会社なら、ここは

「コカイン・シャーク」とか「えぇっ?キメたサメ」「ドラッグ・ジョーズ」とかにするところなのに、何でこんな明後日の方を向いているのか。



何か、他の宣伝文句を見てもいまいち具体性に乏しすぎて…。



★圧倒的リアリティ!史上最恐の海洋パニック・アクション、ここに誕生!

 『ジュラシック・ワールド』『グラディエーター』クリエーターが放つ極限のエンターテインメント体験!

 実際の海上での撮影、リアルなサメ描写により、観客は「生きるか死ぬか」の感覚を追体験。

 あなたの心拍数を一気に引き上げ、最後の一秒まで手に汗握らせる。


★逃げ場ゼロ!生存率ゼロ!!

 ヨットの上、360度海に囲まれた状態での極限バトル。

 逃げられない!助けも来ない!本能むき出しのサバイバルに、観る側も息ができなくなる!


★未知の恐怖との遭遇!

 ただのサメ映画じゃない。

 「海の底」から忍び寄る正体不明の恐怖に、あなたの想像力が試される。

 何が来るのか分からない恐怖が、想像を超えて襲いかかる!


★レオナルド・ディカプリオ、ジェラルド・バトラーを骨抜きにした

 スタイル抜群の人気モデル・女優マダリーナ・ゲネアの体当たりの演技!


(↑ここはアマゾンから)




ものすごくChatGPTの出力した文章っぽい…。

どんだけテキトーに仕事してるんだ。

最後の項目だけは人間味を感じますがね。




「ジョーズ 異次元の怪物」(Amazon)


コメント