概要
原題:On Tender Fooks
製作:2013年イギリス
配信:トランスワールドアソシエイツ
監督:ケイト・シェルトン
出演:ケイト・シェルトン/アリス・ニューステッド/ブノワ・ベランジェ/シャーリーン・チャポーネ/タム・スミス
映画監督のケイトは、体にフックを突き刺して空中にぶら下がる「ボディサスペンション」を実践する人々を取材する。そして、最終的にはケイト自身がボディサスペンションに挑戦することになる。
本編映像の一部
感想
軽くサムネだけ見てちょっとエグめのホラーかな?と思ってレンタルしてみたアマプラ謎映画。
実際はかなりエグめのドキュメンタリー映画でした。
こんなにも痛々しい遊びに興じる人々が存在するとは…
ということで初めて知りましたが、世の中には
「ボディサスペンション」
なる究極のエクストリーム趣味が存在するようです。
それは極太フックを体のあちこちに突き刺し、ワイヤーとかで吊るして宙にぶらさがって様々なパフォーマンスを見せるというもの。
オスロなどではコンテストまで開催されている模様。
「悪魔のいけにえ」でレザーフェイスが獲物をフックに吊るして保管してましたが、それを自主的にやっているような感じです。もしくはセノバイト。いや、もちろんアレと違って皮膚と皮下脂肪までしか貫通させてないはずなんだけど、あまりにもフックがゴツくて肉までイッてるように見えてコワイんです。普通に血もダラダラ流れてますしね。リアルなスプラッター映像に鳥肌が止まりません。拷問されているようにしか見えない。
どうやら肩甲骨の上あたりにフックを刺して吊るすのがオーソドックスなスタイルらしい。皮膚が耐えられなくてメリメリッ!と裂けて超リアルスプラッターなことにならないか観ていて非常にハラハラします。そこまでいかなくても皮下脂肪と筋肉が剥離してえらいことになりそうで不安。
肩甲骨はまだいいけど、ヒザに刺してぶら下がるのは私も直視するのはキツイ。そんなところ、大した皮下脂肪も筋肉もない。今にも千切れそうで怖すぎる。かと言って、皮下脂肪が豊富なケツとか胸に刺してぶら下がるのもそれはそれで痛すぎる。人体にはフックを刺していい部位などないんだよと諭してあげたくなりますが、それをやると私が無理やり刺されて吊るされそう。
しかも彼らはぶら下がって静止するだけでは終わらず、ブランコのように大きく揺らしたり、クルクル回ったり、時には揺れる電車の中でやったりなどのパフォーマンスまで見せます。これはもう勘弁してほしい。その辺のホラー映画より遥かに恐ろしい映像に失神寸前です。
中でも一番やばい奴は背中にフックをした状態で高所から飛び降りるエクストリームにもほどがあるバンジージャンプを披露していました。なんで背中が千切れないのかよく分からない。凄いね人体、という他ないのか。それ以上にメンタルも異常に凄いけどさあ。
「フックを外す時、乾いた血は拭いてからにするんだ。
不快感が残るからね」
みたいな話をしてましたが、極太フックをブッ刺したりひっこ抜いたり引っ張ったりする激痛と不快感に比べたら、乾いた血なんて屁みたいなものでは…と思ってしまいました。
顔面にわけわからんタトゥーと大量のピアスを付けまくったふくしま政美作画のダルシムみたいな激ヤバオーラを発する男がそれを眺めていて、
「あんなの俺はやりたくないね、気味が悪い」
とドン引きしていたのが印象的でした。
あんなの絶対自分にも出来ないですね。たとえ5,000万円積まれたとしてもお断りする自信があります。1億円くれるんだったら悩むけど。
監督のケイトさんは、これだけ長期密着取材をしたからには自分も体験してみないと!
ってことで最後に挑戦してましたが、普通に激痛すぎてずっと泣いてましたね。そりゃそうだ。取材した相手がみんな恍惚の表情になってたから楽しいものだと思ったんだろうけど、ドMを超越したセノバイトたちのやることを気軽に真似してはいけない。今日はそんな風に思いました。
「オン・テンダー・フック ボディサスペンションの世界」(Amazon Prime Video)
追記
私の周りにはサスペンション経験者が多いのでこの反応にはびっくり。
— しのぶ@映画垢 (@chirico001) July 27, 2025
みんな口を揃えて『痛いは痛いけど思ったよりずっと大丈夫』とのことです😇 https://t.co/OML5KbdcXj
もしかして結構ポピュラーな趣味だったりする?
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