「シティ ラッシュ3」 感想 殺人ピエロ vs 人造人間

概要

原題:CITY RUSH 3

製作:2023年ギリシャ・ドイツ・アメリカ

配信:George Tounas

監督:George Tounas

出演:George Tounas/エリック・ロバーツ


立て続けに相棒を失い、引退していた特別捜査官エース。だが、彼の犯罪を憎む気持ちは消えていなかった。人造人間のスカーレットに復帰を促され、Z組織の殺人ピエロとの対決に赴く。


予告編

感想



アマプラで配信中のサスペンス謎SFアクション「シティ・ラッシュ」シリーズ3作目。

4作目まである中でなぜか本作だけプライム無料となっています。



エリック・ロバーツが出演していますが、冒頭で主人公エースにちょろっと電話するだけ。まあこんなZ級映画に出てくれているだけでも人柄の良さが垣間見えます。



今回は尺が55分あり、そのうちオープニングクレジットが4分、エンドクレジットが10分くらいとなっています。こんな激遅クレジット初めて見た。冗談抜きでカタツムリが塀を登る速度よりも遅い。そこまでして稼いだ尺に一体何の価値があるのか?



クレジットを除けば実質的には本編41分しかありません。しかしそれでも体感では2時間以上あるかのように感じられるほど尺稼ぎがだるい。人造人間の着替えを黙って一部始終映してくるシーンは「帰ってきたエクソシストシャーク」を彷彿とさせます。一方、殺人ピエロのアジトでは全員がしばらく沈黙しています。



字幕は男言葉と女言葉が逆転している典型的な機械翻訳。

…かと思いきや、突然

「めっちゃおもろいやんけ!」

など謎の関西弁が飛び出したり、








画面からはみ出るほどの勢いで殺人ピエロが爆笑してくれます。


…が実際はそんなハイテンションではなく、棒読みを超えた棒読みです。それでもピエロはまだ頑張ってる方だけど、他の人はみんな「こんな感じでいいのかしら…??」みたいな自信なさげな顔でセリフを読んでいるので、何だか居たたまれない雰囲気すら漂っています。ピエロに脅かされる子供が一番良い演技をしていたような気がする。



クライマックス、殺人ピエロたちの集うバーに乗り込んだエースは敵のカンフー使いと対決。

ほとんど画面に動きのない本作において唯一と言ってもいい見せ場で、敵の方はなかなか鋭い動きで連続回し蹴りを披露してくれます。意外にもちゃんと格闘技が出来る人を連れてきている。それは実に素晴らしいことなんですが、肝心のエースの方が全然出来てない。出来てないのにショボい蹴りで倒しちゃうから何だかなーと思ったところで今度はおもむろに殺人ピエロを射殺。丸腰で無抵抗の相手をあっさりと。いいのかそんなんで。




「シティ ラッシュ3」(Amazon Prime Video)



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