「ナルコシャーク」 感想 映画にマヨをかけないと

概要

原題:NARCO SHARK

製作:2023年メキシコ

発売:NISHIKURA-EX/コンマビジョン

監督:ヘラルド・プレシアド

出演:リッキー・ヴァレンテ/ティコ・スアヴェ/チェリー・リー/オスカー・モンテス/エリック・ペラルタ


1989年、メキシコ。今日も刑事のリッキーは得意のサックスを片手に勤務を続けている。

そんな中、忍者コスチュームに身を包んだメキシカンヤクザの一派が現れた。

彼らは鮫神のために仲間を生贄をささげるが、満足させることができず、リッキーを生贄にすることを企てる。

狙われたリッキーは黒魔術とサックス、そしてブレイクダンスを使って対抗するのだが…。

(↑公式HP・ジャケ裏より)


予告編

感想



正体不明のメキシカンサメ忍者薬物ムービー。

例によってコンマビジョンの直販サイトでDVDを予約購入いたしました。

コンマの中の人によれば「一般流通してないのでいわゆる裏DVDです」とのこと。



内容の方はもう「底抜けに狂気」というだけあって、とてもじゃないけど一般流通はさせられない恐るべき瘴気に満ち満ちた地獄の79分となっております。


「KANIZAME シャークラブ」

「コマンドー忍者」

「サメお」


を足して3で割った感じと言えば好事家には伝わるでしょう。



VHS風の汚い画質、出演者の顔が雑な合成、音声も雑に加工してある、テキトー極まりないSE、コントみたいな客席の笑い声入り、主人公の嫁がマネキン、忍者の屁、謎のシスターパンダ…挙げればキリがないほど見苦しい要素満載で頭痛がしてきます。尺は79分ですが、実際に見終わるまでには180分を要したほどの苦行オブ苦行です。作り手も配給会社も我々観客も全員が正気の沙汰ではない。



サメの出番はご多分に漏れず1~2分間程度しかないものの、クライマックスでアニメ化したリッキー刑事とサメとのバスケ対決には目を見張るものがありました。文字にすると何じゃそれと思われるかもしれませんが、映像で観ても何じゃそれ度が異様に高く、珍作映画マニアの心のスカウターは爆発必至です。



ジャケ裏には


※本作は、コカインを始め違法薬物等の接種を推奨する作品ではありません


との記載がありますが、どう考えてもこの映画自体が目から摂取するドラッグであると言わざるを得ない。私は健全なる常人なので苦痛なだけでしたが、サメ映画界隈ではこの映画の刺激に憑りつかれて中毒になっている患者も散見されますからね。おおコワイコワイ。





↑さりげなく本作のDVDを2枚も購入している重症患者が…!

実を言うと私もなぜかクレジット決済ができなくてうっかり2枚発注してしまい、一時はダブリ購入も覚悟していたのですが最終的には1枚キャンセルしてもらえたんですよね。しかしこれを見ると私も「岩石入道²」にしてもらえば良かったかなと少しだけ後悔しないでもないこともないです。




「NARCO SHARK (Original Motion Picture Soundtrack)」(Amazon)


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