「ファイナル・スクリーム」 感想 イギリスクソ映画界の真髄

概要

原題:THE FINAL SCREAM

製作:2019年イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:スコット・ジェフリー

出演:ケイト・リスター/マーク・オザール/ベッカ・ヒラニ/ルイーザ・ウォーレン


売れない役者のキアは、あるホラー映画の最終選考に残ったとの連絡を受ける。現場へ向かうと感じの良い監督やスタッフに迎えられ、撮影に入る。これで主演の座は射止めたと思われた。だが、彼らは映画スタッフは映画スタッフでも、スナッフ映画を撮影しようとしている鬼畜たちであった…。


予告編

感想



「スクリーム」シリーズとはもちろん何の関係もないアマプラ配信謎映画。

これも299円で有料配信中。



アマゾンのページには「監督:ジェフリー・スコット」とあったので、そんな名前のやつもいるもんなのか…でも「ロボシャークvsネイビーシールズ」の監督も確か「ジェフリー・スコット・ランドー」だし、わりとよくある名前なんだろうな…



…などと思っていたら、やっぱりあの毎度おなじみイギリスクソ映画界の重鎮スコット・ジェフリーのことでした。しかも監督だけでなく脚本までヤツの仕事です。こいつはやばい。



そして燦然と輝く「itn distribution」の旗印。







スコット・ジェフリー & itn distribution の最強タッグがここに実現!

端的に言って悪夢です。








い。



でも課金しちゃったので何とか頑張って最後まで観ましたが、

13時から開始で終わったのは17時半でした(尺は91分なのに)



内容は、売れない役者のキアがスナッフ映画の撮影に呼ばれてさあ大変というもの。



最初の1時間ほどは大して何も起こらずダラダラ会話か演技指導してるだけで真面目に大変つらいです。気を失っては一時停止、居眠りしては一時停止を繰り返してえらい時間がかかってしまいました。



それまでは普通のホラー映画の撮影だとキアは思っているわけですが、出演者が自分一人のみであとは監督・音響係・カメラマンの3人しかいないという状況を怪しんだりしないもんなんでしょうか。そんな疑問を抱くだけ無駄でしょうか。



で、1時間くらい経った頃にやっと実は檻に捕まっている役者たちが見つかり、これがスナッフ映画だと判明するわけですが、その中にイギリスクソ映画界の女王ルイーザ・ウォーレンが混じっていて笑ってしまいました。仲いいよな~この人たち。



本作最大の見所はそのルイーザ・ウォーレンが電動ドリルでグリグリされてしまうシーンであると言って間違いないでしょう。イギリスのクソ映画をよく観る人間にとっては大爆笑ものの素晴らしい珍場面でした。



あとはスナッフ映画監督のティムがティムコをもがれるところで多少笑えるくらいですかね。それまで特殊効果なんてほとんど使ってなかったのにそんなところだけ力を入れてしまうっていうアホさ加減がいいですね。


まあ、何だかんだ言っても二か所も笑える見所があったのだから、スコット・ジェフリー & itn &ルイーザ・ウォーレンのクソ映画三大巨頭が揃ってしまったにしてはまだ楽しめる方のクソ映画だったかな…という気もいたします。



「ファイナル・スクリーム」(Amazon Prime Video)



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