「スパロー 都市伝説の殺人鬼」 感想 森は大きな共同トイレ

概要

原題:SPARROW

製作:2010年ポーランド・イギリス

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:ショーン・トローク

出演:フェイ・シーウェル, トーマス・ジェームス・ロングリー, アレクシス・ジェイン・デフォー


どっかの森へキャンプにやってきたバカな若者たち。


だが、その森にはかつて妻に浮気されて殺人鬼と化したレンジャーが徘徊しているという都市伝説があった…


予告編(なし)



なぜかBloggerから警告が出されるので念のため予告編は消しました。


感想



こ…こいつはひどい!

ひどすぎる!

スッカスカのカスだ!



…ということで、今月からアマプラで配信が始まった世にも珍しいポーランド製のスラッシャーホラー映画です。英語しゃべってたけど。


もちろん299円ほどドブに…いや、課金して鑑賞させていただきました。



内容は、バカな若者グループが森のキャンプ場でマチェーテを持ったオッサンに狩られていくというもの。

それだけ。

本当にただそれだけ!



何がひどいってこの映画、殺人鬼が襲ってくるのが異常に遅いんですよ。オープニングで顔見せ的に殺される若者たちはともかく、主人公グループが出てきてからはただ遊んでいる時間がおっそろしく長い。尺は1時間12分なんですが、残り20分くらいになってもまだ呑気にサッカーして遊んでやがるんですわ! で、主人公グループの前に殺人鬼が姿を現すのは残り12分くらいになってからです。温厚で気の長い私でもさすがにこれにはふざけんなと言わざるを得ない。重役出勤にもほどがあるでしょう。



まあ一応、途中で全然関係ないカップルが襲われるシーンはあるんですがね。ここで男の方が顔を斜めに割られるというやられ方だけは本作中で唯一褒められる点かなと思います。ほんとその一瞬ぐらいしか良いところがないの。でもこのカップルと主人公グループとは一切関わらないので本当に本筋に何の関係もないし何の意味もない。むしろそのカップルがイチャついてるシーンが無駄に長くて余計にイライラさせられるだけだったりします。



殺人鬼のキャラもなあ…都市伝説がどうのと言ってるけど、結局ただのオッサンだしなあ…。なんだってそんな何のひねりもないつまらない殺人鬼にしてしまうのか。何でもいいからユニークな特徴をつけてくださいよと言いたい。この際見た目はただのオッサンでもいいから、例えばヤリとかブーメランを投げてくるとか、パチンコを撃ってくるとか、そんな程度でも充分だからさ。



「森の中は大きな共同トイレさ」

っていうセリフがあったんですが、確かに森を舞台にしたクソ映画は多いんですよね。あと若者グループの中に「シットコム」っていう名前のクソ野郎がいたんですが、これは「Shit.com」ということでよろしいでしょうか。



しかしわざわざ13年も前の作品を持ってきておいてこの内容ってのはアマプラとTWAが心配になってきます。毎月大量に配信しすぎてもうタマが枯渇してきているのではないか。これだけボロクソ言っておいてなんですがTWAも大変だろうなあと思います。



「スパロー 都市伝説の殺人鬼」(Amazon Prime Video)


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