「廃墟スクール 少女ロザ・リーの怨念」 感想 学校に命が宿る音

概要

原題:Rosa Leigh

製作:2018年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:クリストファー・マガード

出演:サンティアゴ・シリロ/ジェシカ・ヨーク/ジョー・キッド


60年前、ロザ・リーという少女が陰険な教師に階段から突き落とされて死亡。その教師も目撃者の用務員と共に階段から転げ落ちて死亡したという廃校があった。超常現象の調査で名を上げようとするブランディと仲間たちはその廃校へと乗り込むが、ロザ・リーの怨念が彼らを襲う。


予告編

感想



アマプラ配信の謎ホラー。

今のところ無料ではなく299円。



開始数分で思わず「これは ひどい」とつぶやいてしまう大冒険クオリティ。まあ、もちろんインディーズですからそれ相応にハードルを下げて鑑賞しているわけですが、それにしてもひどい。これを観ていた私はもはやただの寝落ちを通り越し、高熱を出して昏睡状態に陥っていたも同然だったと言っても過言ではありません。



心霊スポットに乗り込んだ素人調査団が実際に心霊現象に見舞われてえらい目に…っていう内容はもう一体何度観たことか。なんでこんなにもデッドコピーが繰り返されるのか。「これなら俺でも楽に撮れそうだな!そのままマネすっか」というインディーズにあるまじき志の低さしか感じることができません。



いや、フォーマットは別にマネしても構わないけど、何でもいいからとにかくこの映画でしか見られないようなオリジナリティを加えて欲しいんですよ。たとえばロザ・リーの霊がちくわを持っているとか、霊じゃなくてリスがウジャウジャ出てくるとか、とにかくもう何でもいいからさあ…。



その心霊スポットにしたって、半世紀以上も前に階段から突き落とされて死んだ少女と、あともみ合いになって転げ落ちた教師と用務員がいたというだけ。そんな程度の事件で心霊スポット化するんだったら、今頃そこらじゅう心霊スポットだらけじゃないですかね。



まあ、本作は実話ベースとのことなので本当にそういう心霊スポットがあるのかもしれませんが、つまんない実話より面白い創作の方がいいです。何かもう本当に絶望的な72分間でした。編集は無駄に凝ってるけど恐怖演出がワンパターンすぎて不快になってくるし、音響効果の手抜きっぷりが耳に痛くて本当につらい。



ただ、ひとつだけ印象に残るセリフがありました。

廃校をウロウロしていた調査班のリーダーがキューピー人形みたいなやつを踏んづけてしまい、驚いて壁に頭をぶつけたシーンです。


「人形に足を掴まれた!」

「何の音だ?」

「彼が頭を打った音よ」


「学校に命が宿ったような音だった」




一体どんな音だよ!



「廃墟スクール 少女ロザ・リーの怨念」(Amazon Prime Video)


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