「パイプライン 潜むモノ」 感想 パイプの詰まりやニオイの除去に

概要

原題:PIPELINE

製作:2022年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:エミリー・アギラール

出演:イヴォンヌ・バウザー=キャバレロ/キートン・レイ/ジャスティン・シスク/ミケイラ・ケリー/マーク・グッドマン


田舎町のフェスに参加するため、会場近くの一軒家へ泊りに来た7人の若者たち。

だが、その家の配管にはグチャドロのやべえ人喰いモンスターが巣食っていた…


予告編

感想




アマプラ等で配信の新作インディーズホラー映画。

予告を観るとワイルドアイリリーシング印のようですね。どうりで…。



民泊業をしている一軒家に泊まった客が、そこの配管に潜む謎の汚い人喰いモンスターに喰われていくという話。

オープニングで最初の被害者がドラム式洗濯機の中に引きずりこまれて喰われるシーンは、血が飛び散るだけでスプラッター描写は無いとはいえそれなりに期待感を煽ってくれます。人がグチュグチュ喰われる映画は心癒される良いものだからです。



しかし、これが本編に入った途端に大失速。7人の若者たちがダラダラ会話しながら件の家に向かい、事が起こるまで何やかんや楽しんでいる様子がダルすぎてとてもじゃないが耐えられません。どうでもいい描写すぎて尺をまともに稼げていない。インディーズだからうるさいこと言わずに我慢してあげたいけどもつらいものはつらい。



尺が半分を過ぎたあたりでようやく入浴中の女の子が排水管に引きずり込まれて死亡するものの、まるで家系サメ映画であるかのようにお湯が赤く染まるだけで、スプラッターでもなんでもない。安いから仕方ない…とは言っても安い映画でもちゃんとしてるやつはしてるからなあ…。7人もの大所帯で来ているのに、結局大して喰われてないのも痛い。



ただ、話の大筋そのものはそんなに悪くないような気もします。人喰いモンスターの素性、黒幕の目的と正体などはそれなりに意外性もあり、やりようによっては充分面白いホラー映画になった可能性もあります。まず異様に間延びしていてダルいのをどうにかし、人喰いシーンを増量しつつもうちょい真面目にスプラッタしてくれればもっと楽しめたのではないかと思います。現状のこのクオリティだと「パイプユニッシュでもぶち込んどけ」くらいしか言えないです私には。



「パイプライン 潜むモノ」(Amazon Prime Video)


コメント