「ゾンビネーター」 感想 パトリックパトリック

概要

原題:The Zombinator

製作:2012年アメリカ

配信:トランスワールドアソシエイツ

監督:セルジオ・マイヤーズ

出演:ジョセフ・アヴィエル/パトリック・キルパトリック


ドキュメンタリーの撮影をしていた若者たちが、突如現れたゾンビたちに襲われる。彼らはパニックに陥るが、そこに無限ショットガンを携えたスーパーヒーロー・ゾンビネーターが現れる。


予告編

感想




アマゾンプライム配信の新作ホラー…かと思ったら2013年にエプコットからDVDが発売されている旧作の再利用でした。ちなみにエプコットは老舗の配給会社でしたがその2013年から赤字に転落し、ゲーム業界に参入してコケたり不適切な会計処理が発覚したりで2015年に倒産したそうです。こんな映画をソフト化したのも経営末期状態でのヤケクソ仕事だったんでしょうか。



とはいえこの手のジャンク映画にありがちな詐欺ジャケットではなく、本編にはちゃんとシュワチックな恰好のゾンビネーターが出てきてくれます。また、これでも適当邦題ではなく原題そのままなので、末期状態の配給会社にしては非常に誠実な仕事ぶりだと言えます。ただ、DVDの商品ページでは監督名が「エイダン・ベリゼア」となってまして、配信ページやimdb等の情報と異なるのですがこれはどういうことなんでしょうか。誰だよエイダン・ベリゼアって。まあどうでもいいか。



そんなことより問題なのは本編が救いようのないほど何一つ面白くないことです。始まってすぐにモキュメンタリーと分かってゲンナリさせられてしまう。モキュメンタリーの打率の低さは異常。余裕で1割切ってると思います。それも非常にどうでも良すぎるファッションライター?のドキュメンタリー撮影の様子を20分近くも見せられて著しく観る気力を削がれます。



いざゾンビの群れが出てきても若者たちがワチャワチャしてるだけで何の見どころもない。まあゾンビの数がかなり多いことだけは低予算映画にしては頑張ってるなあと思えなくもない雰囲気はありますが。モキュメンタリーのはずなのになぜかカメラが普通に切り替わったり、撮影者がゾンビの群れに飲み込まれても撮影が続いたりするのもなんかヘン。



45分くらい経過してからようやくシュワ風ゾンビネーターが無限ショットガンでゾンビを撃ちまくってくれたりします。夜なのにサングラスをかけているのは誰もが突っ込まざるを得ないでしょう。それ以外には特に面白味はありませんが、パトリック・キルパトリック演じる敵ボスとの一騎打ちはボチボチかなと言ったところです。



「ゾンビネーター」(Amazon Prime video)


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