「ヘネラル・セメンタリー」 感想 夜は墓場で降霊会

概要

原題:CEMENTERIO GENERAL

製作:2013年ペルー

配信:ブエナワイカ

監督:ドリアン・フェルナンデス=モリス

出演:ジュルヘン・ゴメス/マリソル・アギーレ/アイラム・ガリアーニ


父親を亡くし、ふさぎ込んでいた少女アンドレア。彼女を元気づけようと、友人たちは墓場へウィジャボードを持ちこんでアンドレア父の霊と交信を試みる。だが、それは惨劇の始まりだった。


予告編

感想



「シークレット・マツシタ」の監督によるペルー産POV心霊ホラー。


どうでもいいけど、本作を観ようと思ってアマゾンで検索すると




こうなってしまいます。

勝手に検索ワードを「ジェネラル セメンタリー」に替えておいて「プライムビデオには見つかりません」ときた。よけいなことしないでそのままのワードで検索してくださいよ。まあそのままのワードでもなぜか引っかからないんですがね。色々試しましたが、監督名で検索しないと本作を見つけることはできないようです。なんでだ。そんなに見せたくないのか。



内容は、死んだ父と話すために夜の墓場でウィジャボードを出して交霊してたらえらいことに…というもの。



「シークレットマツシタ」とそんなに変わらない内容ですが、こちらはそれよりも前に作られているぶん粗削りな印象。



POVとそうでないシーンが入り交じり、ファウンドフッテージというわけでもないしどうも中途半端です。主人公のパブロがあそこまでしつこくカメラを回し続ける理由がよくわからない。作中でも「そのカメラは何だ!」と何度も色んな人に怒られてたし、怨霊の脅威にさらされて怯え切っていてもなおカメラを手放さないのがどうも不自然で仕方ない。POVにしない方が良かったんじゃないか。



夜の墓場で何かが起こってみんながパニクり、あたふた駆け回るところが本作のメインかと思われます。身内の肝試しを撮影したホームビデオ的な内容。素人が撮影してるにせよカメラが過剰にブレまくるので久しぶりに画面酔いしてしまいました。POVは大体そういう傾向あるけど、臨場感を出したいのか素人アピールしたいのかわざとらしくカメラを揺らしまくるのがどうにも我慢ならない。どうせフィクションなのは分かってるんだから酔わない程度に抑えてくれと言いたい。



その後、そんな墓場で乱痴気騒ぎを起こした代償として(ではないけど)メンバーが一人ひとり怨霊に消されていく。そんな終盤はPOVじゃないし普通の心霊ホラーとしてそれなりに面白かったかなとは思います。ペルーという珍しいお国柄がいい味付けになるんだから、最初からそうしておけばもっと面白くなりそうなのにもったいない。合間合間で誰かと誰の親が不倫してたとか何とかウダウダモジモジやってましたが、その辺は分かりにくいし非常にどうでもいいんで至極どうでもよかったです。



「ヘネラル・セメンタリー」(Amazon Prime Video)



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