「ハウスワイフの禁断の秘密」 感想 かつてない爛れ具合

概要

原題:Secret Lives of Housewives

製作:2022年アメリカ

配信:A&E Television Networks

監督:デイヴ・トーマス

出演:ジェシカ・モリス, ジャスティン・ベルティ, チャーリー・ヒット


夫と息子がいながら、年下の魅力的な男性エリックと不倫関係にあるケンドラ。ある日、エリックが何者かに殺害されたことを機に、警察の捜査から驚愕の真実が次々に明らかになる。事件に関して夫や親友にも不審な点が浮上し、ケンドラは真相を求め、ある行動に出る。

(↑アマゾン商品紹介より)


予告編

感想



アマプラ配信の昼メロサスペンス劇場。

主演のジェシカ・モリスは来年大期待の新作「キラーカブトガニ」にも出演しているとの情報をjetさんから頂き鑑賞してみました。



内容の方ですが、主人公の主婦も旦那も友人もみんな揃って狭い人間関係の中で浮気しまくっており、ドロドロの極みです。昼ドラ系サスペンス劇場に慣れ親しんでいる私でもここまで爛れた人間関係は見たことがない。と言ってもテレビ映画ゆえ刺激的な映像描写は一切ございませんので、お子様でも問題なくご覧になれます。



どういう理由が分かりませんが、本作はまたジャケ絵(サムネ)で堂々とネタバレをかましています。最近の配信サスペンス映画には明らかに犯人がそれっぽい表情で写っているというのが多く、本作もそうかなと思ったらやっぱりそうでした。本作はマンネリなReelOne系と違って本来それなりに意外性のある犯人像であり、後味の悪さも印象的です。ネタバレさえなければ。



日本の配給会社がやらかしているのかと思いきや、本国版から同じジャケなので元々隠す気がまったくないようです。とはいえ作中でも犯人はけっこう怪しい動きを見せたりするので、ネタバレなしでも察しがつく部類ではあるかもしれません。それにしてもたった一人しか被害者のいない殺人事件の犯人が初めから丸わかりなのはさすがにどうかと思います。



となると、あとはデロデロの人間関係そのものを楽しむしかないのではないか。というかあの辺の夫婦はもうお互いに浮気公認にした方が色々幸せになれるのではないか。そしてこの手の作品を好むのは、やはりつまらない夫に飽きてヒマを持て余した奥様方であると想像します。


となると本作は「夫婦揃って火遊びしてたら家庭が崩壊するだけじゃなくて子供も歪んでえらいことになるよ」的な教訓を与えてくれる良質な夫婦仲啓蒙作品であるとも言えるのではないでしょうか。まあ、私は独身なんで関係ないんですがね…。


「ハウスワイフの禁断の秘密」(Amazon Prime Video)

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