「BECKY ベッキー」 感想 殺意こじらせガール

概要

原題:BECKY

製作:2020年アメリカ

発売:ハピネット・メディアマーケティング

監督:ジョナサン・ミロ/カリー・マーニオン

出演:ルル・ウィルソン/ケヴィン・ジェームズ/ジョエル・マクヘイル


母親を亡くし、再婚しようとしている父親に反発してひねくれていたベッキー。彼らの滞在していた別荘に、脱走した凶悪犯4人組が押し入ってくる。

予告編

感想





13歳の少女が屈強かつ凶悪な犯罪者4人を次々と惨殺していく爽快バイオレンスムービー。

色々と鬱憤をため込んだ少女ベッキーとその家族が別荘にいるところに、何らかのカギを探しているネオナチ脱獄犯4人が乗り込んでくるという話。



ただそのカギが何なのかは特に詳細が語られることもなく、単なるマクガフィンに過ぎない印象。そんな細かいことはどうでもいいからとにかくブチ切れた少女がクソ野郎どもを残虐にブチ殺す様をブチ楽しめよと。



その点でいうと、質は高いものの量がちょっと少なすぎるかなとは思いました。尺的にあと1人か2人は殺され役が欲しかった。いや、13歳の女の子がいくら凶暴化して殺意全開のスーパーモンスターになったとはいえ、あんなゴリラ野郎共を倒せるわけがないので4人でも充分スゴイというかファンタジーの領域ではありますが。



それとも殺し合いにおいて最も重要なのは殺意の強弱であって肉体的なスペックではないという主張が込められているのか。まあ、もしかするとそれが正しいのかもしれません。いくら屈強な男でも目玉を突かれれば、あるいは首を刺されれば、または炎で焼かれればそれまで。相手が弱そうであればあるほど油断して致命打を喰らってしまうのもわからないでもない。



この手の内容だとコメディになりそうですが基本的にそんなことはなく、むしろ猟奇的で結構エグイ方(視神経を切断するくだりは笑ったけど)。あの勢いで殺られると正当な理由があるとはいえベッキーの方がマジモンの快楽殺人鬼に見えてきます。こじらせガールとかそんな可愛い生き物ではない。後半はもう殺る気満々でしたからね。レーティングはR-15ですが、主演の子は本作を観られたんでしょうか。調べたら撮影当時15歳のようなのでギリギリOKだったのかな。まあ、時にはこういう不道徳な映画でドス黒い爽快感を味わっておくのも、ストレス社会に生きる現代人にとっては必要なことなのではないか。そんな風に思いました。


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