「ダークウェブ」 感想 Youtubeでやってくれ

概要

原題:Dark Web:Descent Into Hell

製作:2021年アルゼンチン・ニュージーランド

発売:チャンスイン

監督:ディエゴ・サヴィニャーノ

出演:ルーカス・サーキス/ヒメナ・フロンテラ/チュチョ・フェルナンデス/クララ・コヴァチッチ/ナディア・オザン


ダークウェブについての情報を発信するyoutuberのダニエル。恋人の協力もあって、再生回数は700万回を突破するまでになっていた。だが同じネタを扱うライバルyoutuberを邪魔に感じており、怪しい協力者のハッカーに排除を要求してしまう。すると、翌日そのライバルが死んだというニュースを目にする。


予告編

感想





これは。。。。


めっちゃ


つらい。。。。



非常にレア感のあるアルゼンチン・ニュージーランド合作映画。内容は、ダークウェブのネタを発信しているYoutuberが、だんだんダークウェブの闇に浸食されたかのようにおかしくなっていくという感じの話。しかし、今さらダークウェブについて「実はこんなおそろすい世界があんだわ…」などと仰々しく言われてもちょっと困る。そんなの既に一般に知れ渡っているのだから、もう一段掘り下げてほしいと思うのは贅沢な要求なんでしょうか。



前半は丸ごと、主人公ダニエルのyoutube動画をそのまま見せられている風に進みます。ダークウェブにはこんなやばいネタが転がっているんだよ~っていう。ヒトラーが宇宙人やムッソリーニと握手してる写真がどうのとか、犬の内臓を人間に移植するとか、ロシア睡眠実験がどうのとか、731部隊の実験についてとか。



まあ…大して興味のあるネタではない、というか有体にいえばスゲーどうでもいいです。新鮮味に欠けるしそもそも別にダークウェブでなきゃ得られない情報でもないんじゃないか? この映画が何をやろうとしているのか分からないまま、その手の胡乱なネタをひたすら小一時間も見せられるのが真剣につらい。全体でも1時間19分しかないのに。「シンジラレナ~イ」じゃねえってんだよもう。



ただ、その中に一部本当にグロいスナッフビデオ風の荒い映像が混じってまして、あれがどっかからの流用ではなくこの映画のために撮られた映像だとしたらそこだけは良かったかなと。ご飯食べながら見ていて「オエー!」となりましたからね。腕を斬ったり目を切ったり。安い映画だからと舐めてたらいけませんね。ダニエルが諸事情あってペットのウーパールーパーを飲み込むシーンもそこそこ気持ち悪い。砂場に埋もれる砂金1粒程度の見どころですが。



終盤のとってつけたようなサイコサスペンス展開は、まあ一応本編なんでしょうが、それはそれでどうでもいいので結局何もかもがどうでもいいと言わざるを得ない。全体的に映画というよりYoutube動画クオリティなので、映画として流通させるよりyoutubeにアップロードした方が良かったのではないかと思います。700万再生されればその方が儲かるでしょうよ。






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