「スパイダーVSマン」 感想 これも一つのマルチバース

概要

原題:SPIDERS 3D

製作:2012年アメリカ

配信:ポニーキャニオン

監督:ティボー・タカクス

出演:パトリック・マルドゥーン/クリスタ・キャンベル/ウィリアム・ホープ


ソビエトの宇宙ステーションが破壊され、その破片がニューヨークの地下鉄トンネル内に落下。政府は未知のウイルスが発生したと発表するが、実際に調べに行った交通局員のジェイソンはそれがウイルスではなく巨大なクモであることを知る。


予告編


本編

感想



世間では「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」が途方もないくらい超絶大人気ですが、私にはどうもアメコミヒーロー物の良さがいまいちよく分かりません。サム・ライミ版の頃とかアイアンマンの2作目あたりまでは観てたんですけどね。ツイッターのタイムラインであんなに盛り上がりまくっているのを見るとなんだか疎外感を感じてしまいます。



そんなところにポニーキャニオン様がいきなりこんなふざけたB級クモ映画を、それもYOUTUBEで無料配信!という粋なことをしてくれたおかげで救われました。大変ありがたいことです。ポニーキャニオン様はYOUTUBE配信に力を入れていくとのことなので、今後もこういうサプライズが期待できるかもしれませんね。即チャンネル登録させていただきました。ただ採算が取れるかどうかはちょっと心配かな。何なら有料配信でも一向に構わないのですが。次はクモ映画つながりで「アラクネード」とか配信してくれると泣いて悦びます。



ところでこれ、「スパイダーズ」シリーズの3作目…か? 1と2のDVDは持っているはずなんですが、いかんせん見た記憶が全くない。だいぶ前に買って積んだまま消化してなかったかも…



監督のティボー・タカクスは「ハードカバー/黒衣の使者」を撮った人というのが地味に驚きです。昔うちにVHSがあったんですがそれがまたいかにも怖そうなジャケットで、それを見ただけでブルっていた小学生の頃を思い出します。



内容の方は、宇宙から落ちてきた実験体の巨大グモがニューヨーク地下で大繁殖してNY市民大パニックという至極オーソドックスなモンスターパニック。3作目にしてはひねりがあんまりないかな。珍作映画マニアとしては物足りないのは否めませんが、肝心のクモパニックに関しては非常によくできているので満足度は非常に高い方です。クモの質感、動き、人間に卵を産み付ける気色悪さ、巨大グモ決戦時のスペクタクルな怪獣映画らしさ、どこも文句のつけようがないクオリティ。クモ恐怖症患者としては適度に鳥肌を立てながら愉しむことができます。人間ドラマは眠たいけど、まあそれはしょうがない。スパイダーマンもいいけどスパイダーとマンのバトルを無料で観られる機会を逃す手はありませんよ、と言っておきます。


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