「スペース・フォース 対エイリアン特殊部隊」 感想 わけわからんと思ったら続編だった

概要

原題:Agent Revelation

製作:2019年アメリカ

発売:トランスフォーマー

監督:デレク・ティング

出演:デレク・ティング/マイケル・ドーン/ケイラ・ユーウェル/イヴ・マウロ/キャロル・ウァイヤース/ジェイソン・スコット・ジェンキンス


エイリアンが人類を影から支配している時代。突如現れた赤い塵により、人類が狂暴化してしまう。だが、ジムだけは塵を吸っても狂暴化せず超人的な力を手に入れた。エイリアンに対抗するレジスタンスに入ったジムはそこで頭角を現していくが。


予告編

感想





最近アマプラの謎映画で結構消耗していたので、今日はレンタルDVDを借りてきました。ろくに宣伝もなく配信のみで済まされる作品よりは、配給会社が売れると踏んでソフト化までしてくれた作品の方が絶対に当たりは多いはずなんです。



何と言っても本作は「アメイジング・スパイダーマン」「スーパーエイト」を手掛けたスタッフが集結して、エイリアンと人類との「今世紀最大級の激闘」を描いた超大作なんですからね! ジャケットにも「今世紀最大のSFアクション!」って書いてありますからね!






はい。


クッッッソつまんなかったです。


何でだよ…何でここまで酷いものを作れるんだよ…。


酷いっていうか冒頭から全然話についていけないんですよね。なんかエイリアンが人類を影から支配している時代で、その辺で赤い塵が発生して、それを吸い込んだ人間が狂暴化して殺し合いが発生。唯一生還したジムという冴えないオッサンが超人的な力に目覚めてレジスタンスに入ってみんなからチヤホヤされまくる…みたいな話のようなんですが。



ジム役のデレク・ティングっていう人が監督・脚本・主演を一人でやっています。どう見ても外見はめちゃくちゃ冴えなくて弱そうで頼りなさそうなオッサンなのに、あんなにみんなから称賛されまくって無双する役。さすがに恥ずかしい。なろう系の一種と考えられる。



エイリアンの情報もレジスタンスの設定も何だかボンヤリしててよく分からないのに、登場人物だけは全部分かってる前提で意味深な会話をしてたり、哲学的な問答に勤しんでみたり。「エイリアン:ファイナルカウントダウン」並みに意味が分かりません。製作者の自己満足感がすごい。



それにしても、さすがにこれはなんかおかしいだろ? と思ってよく調べてみましたところ、なんと本作は単発の映画ではなく2017年の「AGENT」っていう映画の続編でした。ちなみに本作の原題は「AGENT REVELATION」です。どおりで意味深な過去回想が多いなと思ったら前作の映像だったのか…



しかもその「AGENT」は日本には入ってきてないっていう。なんでいきなり2作目を輸入してくるのさ。そんなの誰も楽しめないでしょ…。



さすがトランスフォーマーのやることはわけが分かりません。


何と言ってもあの「アフリカン・カンフー・ナチス」を全国の劇場で公開させようとしている配給会社ですからね。いい意味でも悪い意味でも正気とは思えない、尖りまくった会社なんです。カンカンナチスとディアスキンの功績は確かに称賛に値するんですが、こういうビーンボールを投げてくるのはいかがなものかと思います(ダメとは言ってない)



ストーリーを理解するのはもう諦めて、それならせめてアクションだけでも楽しもうかなと切り替えたんですが、今度はなかなかエイリアンが姿を現してくれない。中盤から後半に入っても模擬戦と修業ばかりで実戦が全然なく、ジャケのようなシチュエーションなど皆無です。円盤とか一切映らないよ。ジャケ詐欺にもほどがある。



それでも一応ラスト15分くらいはエイリアンとジムとの格闘があって、まあその辺はB級映画としてはボチボチかなといったクオリティではありますが…それだけのために86分耐えるのも楽じゃないな、と思いました。


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