「デッドリー・ブライド 殺人レシピ」 感想 殺人レシピ=撲殺

概要

原題:Deadly Vows

製作:2017年アメリカ

発売:アマゾンプライムビデオ

監督:フレッド・オーレン・レイ

出演:ブリタニー・アンダーウッド/シャーリーン・アモイア/キャスリン・リー・スコット


私だけを愛してくれる恋人。優しい両親と姉がいるそんな彼との結婚。花嫁が抱くこの結婚は彼女が思い描く理想だった。しかし夫となる恋人の浮気は絶対に許さない。結婚を邪魔する者はすべて抹殺。たとえそれが彼女の思い込みであろうとも。果たして花嫁の暴走を止めることができるのか?

(↑アマゾン商品紹介より)


予告編

感想



最低映画の巨匠フレッド・オーレン・レイ監督による低予算テレビ映画。

アマゾンプライム配信。


…と聞くと、相当アレな作品なんだろうなと思ってしまうところですが、実にフツーのテレビ映画でした。これには肩透かしを食らいました。当然出来は大して良いわけでもないし、巨匠にしては尖ってるところもなければそんなにひどいツッコミどころもなく非常にありきたりなものの、まあまあボチボチ楽しめます。これならアマプラ配信作の中では当たりの部類と言ってもいいでしょう。アマプラという魔窟の中では、最低映画の巨匠フレッド・オーレン・レイですら良心的で手堅い映画人に見えてしまう。なんと恐ろしい世界なのか。



内容は、とある幸せな一家の長男チャーリーと結婚しようとしているヘレナという女が異常に嫉妬深く、結婚を邪魔すると判断した人を次々に殺害していくというサスペンス。ウンザリするほどありきたりなお話ですが、一つだけユニークな点を挙げるとすればチャーリーの姉レベッカが主人公となっており、ヘレナも結婚そのものより「姉妹が欲しい」という願望に執着しているところです。普通こういう話では小姑は真っ先に殺される立場なのでそこはちょっと斬新でした。



あと邦題の「殺人レシピ」という部分にはちょっと期待してたんですよね。どんな凝った殺人を見せてくれるのかと。しかし、殺人レシピと言えそうなのは冒頭でヘレナが花婿をカップケーキで毒殺するとこぐらいで、後はただ鈍器で撲殺していくだけなのでガッカリでした。どうでもいいけど、ヘレナの細腕でスコップやらフライパンやらをあんな大振りして襲い掛かってくるのに被害者たちはどいつもこいつも避けようともせずモロに頭に食らってしまうのがなんだかマヌケな絵面です。あんな手際じゃ実際のところ一人も殺れないだろうと思うし、やはりケーキ屋という職業を生かした「殺人レシピ」で殺って頂きたかったところ。


まあそんな感じですが、プライム会員なら暇つぶし程度のつもりで観てもいいんじゃないかなと思います。  



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